†弐佰玖拾参† ページ4
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髭切「ありゃ？主が本当に来た」
『お邪魔します、髭切様』
髭切「いやぁ、本当に来るとは思わなかったよー。
どうしようかなーって思ってたら
主が本当に来るのか試しにやってみたんだけどねぇ」
『(ええぇ………)』
私はとりあえずこの本丸にいる
髭切様の部屋に訪れたのだが、
第一声から何とも言えない返答が来て
私は困惑するばかりだった。
おふざけでやったのか、はたまた本当に困っているのか。
いやでも、御用人が持つ
真意を示すもの……………
冗談は通じないものである。
『……………で、小烏丸様はどうして
着いてきたのですか』
小烏「よいではないか。子が悩んでいるのならば、
この父もその悩みに耳に傾けるのもまた努め。
何、主の役目を奪うつもりではないぞ？」
『(小烏丸様って、稲荷様と似てるな)』
あの方もそうだが、日本の神と言うものは
マイペースなのが多いような気がする。
まあそれだけこの国が平和なのだとは思うけど。
そんな事を考えていた時、
チャキッと刀の鯉口を切る音がした。
髭切「……………まさか、こんな所で
会うとは思わなかったな」
『ひ、髭切………さ』
髭切「どういうつもりなのかな？平家の宝刀君」
平家？私は隣にいる小烏丸様を見た。
彼は不適に笑うだけで何も言わない。
髭切様から殺気を感じる。
平家。もしかして。
髭切様は源氏の宝刀。そんな彼が敵対視している
小烏丸様は、平家の刀って事？
小烏「ﾎﾎｯそうか、そなたは源氏だっな。
確か獅子ノ子……………いや、今は髭切だったか。
髭切はこの父が嫌いか？
流石の我も些か傷つくぞ？」
髭切「……………僕はその名前が気に入らないだけだよ」
小烏「ふむ、お前は名にこだわる者では
無かったと記憶している筈だが。
そうか、この名が気に入らぬか。
して、よもやその刃を抜く気か？主の前ぞ」
髭切「……………」
どうしよう、何か大変な事になってないだろうか。
斬り合いになったら……………
何て私が悪い方へと思考を進めていた時。
髭切様が不意に、笑った。
髭切「あははー冗談だよ。
流石に仲間を斬ったりしないって」
『(え、あんな殺気を振り撒いていたのに？)』
髭切「むむっ、主は信じてくれないのかい？
僕だってちゃんとその辺はわきまえてるよ」
……………いや、あれは冗談にしては質が悪いぞ。
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冷泉 雪桜(プロフ) - ％さん» 訂正しました！指摘ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2019年11月15日 22時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
％ - いつも楽しく読ませて頂いております！誤字があったので、お知らせしますね。参佰陸の「見つけます」が「見つめます」になっています…。更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月15日 18時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年11月11日 7時
