†参佰漆† ページ18
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白山「偵察開始。付喪神存在探知のため、
現在視覚拡大中。捜索を実行します」
地下への入り口である階段を降りる際、
白山様は肩に乗せていた狐を腕に移動させると
淡々とした口調で言うと、
最初に足を踏み入れ、降りていく。
冷たい風が吹き抜ける。
以前のような禍々しさは嘘のように消えていて、
石造りの暗い道が続いているだけだった。
私達は顔を互いに見合った後、
白山様に続いて歩き始めた。
今剣「いぜんはこんなにくうきは
すんでいませんでした。
あるじさま、さすがですね！！」
『自分じゃ分からないけどね』
膝丸「……………」
『？膝丸様？』
膝丸「少し、覚えがある。
俺達はここに縛られ、閉じ込められた。
次々に現れる審神者の妖の式と戦い続け、力尽きた。
しばらく気を失っていたが、俺は目覚めた。
だが、隣にいた筈の兄者は……………」
今剣「……………」
白山「広い空間を感知。
刀剣の気配を確認……………
破壊された刀剣、約200口」
『ｯ……………』
そして、白山様の言葉通りに広い部屋にやって来た。
以前見た時より、明るくなっていたけど
その部屋には数百の折れた刀身があった。
あまりにも悲惨な光景に、息を飲む。
これはいつ見ても慣れない。
今剣「……………ぼくがさいごにおれたときより、
ずいぶんとふえましたね」
膝丸「……………」
今剣「あるじさま、さがしましょう」
今剣様は静かにそう告げると、
ずんずんと奥に入り、探し始めた。
それを見かねた見かねた私達も、続けて探し始める。
本当に多い。所々、見知った刀を
見かけたが、見てみぬ振りをし続けるしかなかった。
知っている多くの刀剣達が、
あちこちに無惨に放置されていて、
探し回るのも気が滅入った。
『(終わったら………供養しないと)』
白山「！付喪神の反応を確認、詮索します」
『！本当？』
膝丸「どこだ？」
白山「微力の神気、正体不明の気配を感知。
特定困難かとおもわれます」
『少しずつ探しましょう』
今剣「はくさんすごいですね！
きっとみつかります！！たよりにしてますよ！」
白山「……………尽力、します」
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冷泉 雪桜(プロフ) - ％さん» 訂正しました！指摘ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2019年11月15日 22時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
％ - いつも楽しく読ませて頂いております！誤字があったので、お知らせしますね。参佰陸の「見つけます」が「見つめます」になっています…。更新頑張ってください！応援してます！ (2019年11月15日 18時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年11月11日 7時
