†伍拾玖† ページ20
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燭台「とりあえず、ずんだもちでも食べる？」
『いつもありがとうございます。
でも僕じゃなくて兼さんにあげてください』
燭台「え？」
『…………へ？』
その時、サラッと自然に出た自分の言葉に驚いた。
“僕”？私今“僕”って…………後“兼さん”？
自分自身の行動がよく分からず、
私は急に不安になってきた。
待て待て待て…………覚えがあるぞこの感覚。
歌仙「その一人称といい、その呼び名といい…………」
『私、歌仙様の事一度も“兼さん”だなんて』
歌仙「まるでどこぞの誰かさんのようだ」
その時、歌仙様はすっとその目を細めた。
多分歌仙様が考えていることと、
私が考えていること…………同じだと思う。
認めたくはないがこの体の気だるさ。
これは……………
歌仙「君の言う“兼さん”は僕じゃない。
それは和泉守の呼び名。
彼をそんな風に呼ぶのもただ一人だ。
……………そこにいるんだね？堀川」
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五虎「ええっ！？主さまに、ほ、堀川さんがっ？」
『…………多分、憑かれたんだと思う』
そう、この外見といい、口調といい、
この気だるさといい………
私は以前にもにたような事に巻き込まれた時があった。
あの時は妖怪だったが。
でも今回は神様で、しかも外見が変わるのは初めてだ。
神様だから“憑かれてる”って表現が
あってるのかは分からないが…………
燭台「見事に目の色も変わってるね」
『彼の外見はこんな感じなんですか？』
歌仙「まあ、特徴は捕らえてるかな」
『…………あ、よく見ると歌仙様と似てますね。
瞳の色、同じ蒼色です。
和泉守様もにたような蒼色でした』
歌仙「同じ兼定だからかな。堀川のは分からないが」
『綺麗な色ですね』
燭/五「「(あれ？この子/主さまって
こんなに積極的な人だったかな)」」
…………あれ？私何してるんだ。
我に帰ると私はずいずいと
歌仙様の目をじっと見ていて、
私らしくない行動に自分も驚いた。
…………堀川様って結構積極的な
明るい人なのかも知れない。
目の前にいる歌仙様は少し顔を赤らめてる。
『す、すみません』
歌仙「い、いや…………堀川が
憑いているのは本当のようだね」
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冷泉 雪桜(プロフ) - ブドウ農家の一人っ子さん» 薄桜鬼からすっとんで来てくれてありがとうございます！薄桜鬼の方がネタ切れになって中々進めれる事が出来ませんが、これからもよろしくお願いします！ (2019年8月28日 12時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ農家の一人っ子 - 薄桜鬼のほうからとんできて一気読みしました・・・冷泉さんの作品は控えめに言ってどれも神ですね(語彙力の喪失) これからも応援しています！！ (2019年8月27日 20時) (レス) id: 70ec3f117a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2019年8月20日 1時
