:*:･殺戮ノ天使ト不殺ノ悪魔･.:*:

ε†з389ε†з ページ14

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ポチャン…………









「いっ……！？
ﾁｯ………滲みやがる」


(『ザック、一人で出来る?』)


「テメェはいつまで俺を馬鹿にしてんだぁ？！
いいから包帯置いて出てろ！」









ったく、本当に何なんだよあいつ…………
“背中洗うから脱げ”ってふつー言うかよ。

さっきから付きまといやがって。
俺ぁそこまで餓鬼じゃねぇっての。


ドアの向こうから感じていた
ソラの気配が消えたのを確認して、
ジワジワ痛む傷を抑えながら、
俺は水に映る自分を見た。


相変わらずの化物面だな。
体全体に刻まれた火傷跡………

自分を見るたびに思い出すのは熱。


言い換えるには難しい感情が
傷と一緒になって感じる。








ポチャン………ポチャン……









「(そう言えば風呂なんざ、いつぶりだ？)」









思い出せねぇ程遠い記憶。

それどころじゃなかった。
殺る事しか考えてなかった。

………生きる事しか考えてなかった。









「…………」









あいつ、ずっとここにいたのか？

仕方なく住んでるって言ってな。
なら別の場所に住んでたって事か。


こんな場所で、俺を助けて何の得になんだ？
マジで意味わかんねぇやつだな。
なんであそこまで必死になるんだか……………









「(……………必死？)」







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



『傷口から菌が入るのを防ぐためにもなるし、
古傷も少しは楽になるから。

………お願いだから入って』



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿









「……………」









殺人鬼side〜end〜

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