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+参佰弐拾参+ ページ3

そして俺と雪村さんは
八木邸へと足を運ぶ。

八木邸の屯所はいつも通りに思えたが、
八木邸の門を潜った瞬間。









??「ってぇぇぇぇぇぇええええええ!!!?」








千鶴《!この声は………平助君?》

『の、ようですね………』

千鶴《まさか、何かあったんじゃ…………》

『いや、大丈夫かと思いますが』

千鶴《私、先に行ってます!!》

『あ、雪村さん!』









って、言ったそばから行っちゃったし。
やれやれと、いささか過保護な雪村さんに
少し呆けてしまいながらも、

俺はゆっくりとした足取りで雪村さんの後を追う。






__________________








藤堂「痛ってぇよ山崎君!!
あんまり押し付けるなって!!」


山崎「押し付けてなどいませんし、少し触れただけです。
やはり額の傷はまだ痛むじゃないですか」


沖田「平助も“我慢”をいい加減に覚えたら?
それは我慢の内にも入らないよ」









声がした部屋まで来ると、
そこには山崎さんの治療を受けている
沖田さんと藤堂さんがいた。

藤堂さんは少し涙目になりながら、
山崎さんの薬を持つ腕を掴んで抵抗している。









千鶴《平助君、やっぱり傷が痛むの?》


藤堂「!べっ………っつに!?
全っ然痛くねぇ!山崎君の薬がすげー滲みるんだよ!」


千鶴《薬は塗らなきゃ駄目だよ?》

藤堂「分かってるけどさ………」









『失礼します。藤堂さん、沖田さん。
傷の方はいかがですか?』


沖田「あれ?八十八君。君も来たんだ?」


『ええ。雪村さんの護衛ををかねて、様子を見に来ました。

藤堂さん、まだ痛むのならあまり無理されないよう……
昨日も原田さんや永倉さんとどこかに出掛けられたとか』


藤堂「八十!?なな、何で知って…………!」

山崎「…………まさか、飲みに行かれたのですか?」

藤堂「山崎君………い、いや………その………あはは」

山崎「行かれたのですね?」

藤堂「う″っ………」












藤堂さんは罰の悪るそうに目線を逸らしながら、
俺の方を見て、少し口を尖らせていた。

その顔をされてしまってはこちらも少し罪悪感は感じたが、
流石にここは言わないと怪我が悪化されても困る。


子犬のように見られては許してしまいそうだし、
俺は何も言わず、ただ目を伏せた。






Aside〜end〜

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冷泉 雪桜(プロフ) - ひゃくまるさん» コメントありがとうございす!そうですね。いつか書けたらいいなと思います。これからもよろしくお願いしますね! (2018年12月26日 15時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - これから山野さんがどんな風に成長していくか楽しみです!作品を読んでて思ったことが山野さんは辛いこととか抱え込んでしまうキャラなのでいつか誰かを頼れるようになるといいですね(*´-`) (2018年12月26日 1時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
なや(プロフ) - 返信ありがとうございます!これからも楽しみにしております(´∀`*) (2018年12月2日 21時) (レス) id: 47f47e69bf (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - なやさん» なやさんとこの小説を結びつけてくれたのも新選組が紡いでくれた縁だと思います。更新が遅い日々が続いてしまいますがこれからもよろしくお願いします(*´-`) (2018年12月1日 23時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - なやさん» なやさんコメントありがとうございます!私はただ誰かと共感したくて自己満で書いただけですが、なやさんのような人に読んでもらえるなんて私としても嬉しく思います。 (2018年12月1日 23時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2018年7月10日 16時

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