捌話 ページ9
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乱「駄目だよ主さんっ！！
全然進歩してないよー！！」
『えぇ……？』
乱「もっとくっつかなきゃ！
燭台切さん優しいけど、
絶対うずうずしちゃってるよっ！？
主さんも主さんでもっと押して！」
『お、押す？』
乱様はそう言って早口で語り始めた。
と言うか……れ、恋愛なんて初めて、だし、
どうしたらいいか分からないし………
(乱様の勢い凄い)
愛情が何なのか、絆とかには確かに
憧れではあったけど、
実際に私に何が出来るのだろう。
乱「そうだよね五虎退！」
五虎「ぇ、と………あ、主さまは
いつも可愛らしいと………僕は思います、よ？」
乱「(健気っ)」
『(あ、あざといっ)』
五虎「ぼ、僕は恋？とかはよく分かりませんが、
主さまが燭台切さんと、どうしたいのか、
何をしたいとか………
もっと、仰ってもいいと………思い、ます」
“乱兄さんみたいなあどばいすは出来ませんが、
その方が燭台切さんも、嬉しいと思います”
そう少したじろぎながら言葉を紡ぐ五虎退様。
したい、事………
燭台切様はいつも言っていたな。
やっぱりちょっと、我儘は言い慣れないと言うか、
抵抗があると言うか。
したい事………したい事って………
どうせなら燭台切様と、
一緒に出来る事がしたい、な。
買い物、とか？いやでも万屋とかで
付き添ってくれた事は何回かあったし………
小旅行？でも燭台切様が楽しんでくれそうな
場所がいいかな。………仙台とかかな。
『うーん』
乱「主さんって、燭台切さん中心で考えるんだね」
『………へ？』
乱「ふふっ♪燭台切さん、愛されてるね。
主さん、燭台切さんと一緒だと幸せそう」
『……………ぁ(無意識だった……)』
乱「じゃあ、今度誘ってみてよ！
加州さんと僕と、次郎太刀さんで
主さんのオシャレ、手伝ってあげるから！」
『え、でも』
五虎「本丸は、大丈夫、です。
僕達でお留守番してますから………」
乱「水入らずってね。
プランも考えてあげるから、楽しんで来て♡」
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年6月28日 10時
