漆話 ページ8
薬研君の言う通り………だよね。
最近の悪い癖何だけど、
彼女の事になるとどうにも冷静になれない。
流石にちょっと、神経質になってたかな。
でもなぁ………
燭台「(どうにか、笑ってほしいなぁ)」
鶴さんも気にしていたし、
主はあまり頼らない人だから、
こっちから気づいてあげないと、
彼女にまた無理させてつかなくていい嘘を
言わせてしまうから………
どうしても心配なんだよ………
燭台切side〜end〜
───────────────
Aside
乱「それで、主さん。燭台切さんとはどうなの？」
『んぐっ！？ゲホッ！』
現世にて、御用のある神に会う前に
甘味処で休憩がてら団子と
お茶を頂いていた時だった。
突然の乱様の発言に、お茶をすすっていた私は
壮大にむせ返る。
ちょちょちょっ！乱様本当に付喪神だよね？
男神だよね？？なぜそんな女学生のような発言をっ。
五虎「あ、主さま、大丈夫ですかっ！？」
『だ、大丈夫………えっと、なんだって？』
乱「だ、か、らっ！燭台切さんと主さん、
恋仲になったんでしょ？あれから進歩した？」
『進歩って………』
乱「僕聞きたいなー！恋人同士って、
やっぱりデートとかで、お洒落したり、
手を繋いだり、あと──」
『ストップストップっ！！そ、そんな急に……』
五虎「み、乱兄さんっ」
乱「きゃー♡
もうっ！主さん、照れちゃってー！可愛いー♡」
乱様はそう言って、きゃあきゃあとしながら
赤くなっているであろう私の頬をツンツンと
軽く突っついてきた。
な、何故だ………彼は付喪神で武神であるのに
何故私よりこんな女子力が高いんだ………？？？
『…………』
五虎「？主さま？」
『て、手を………繋いだり、は………しまし、た』
乱「え？」
『え、えと………ま、前は………花束を頂きました、し、
この間は簪も、』
乱「ちょっと待って主さん………
まさか、それだけ？？」
『ぇ、そうですけど………
最近まで私、あまり体調が良くなかったので……』
乱「え…………ええぇっ！？」
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年6月28日 10時
