+弐佰陸拾伍+ ページ25
Aside
「「待て小娘!!」」
「「その商品を返せ盗人が!!」」
『クッ……』
絶対、渡さナい……!
食べなキゃ、シヌだけ………!
アイツら……コロさないと、オレが死ぬ!
__________________
「「いたぞ!殺人鬼の娘だ!」」
「「あの娘、食材を盗んだだけでなく、
商人を殺そうとしたらしいぞ」」
「「未遂であったが、数えて十の子供が
そんな事をするだろうか?」」
「「殺人鬼の娘だ。仕方あるまい」」
オレは、まだ……死にたクない。
死に方何て、知らない………っ
オレだって、一刻も早く楽になりタイんだ!
でも、死ねないんだ!!
死ぬのが、コワイから…………!
『ハァハァ………!』
父さん、母さん………
オレ、どうしよ………
もう………父さんと母さんのカオも、
分からないヨ…………
思い出したラ、痛くなるから、
忘れようとしてタラ、本当に分からナクなったよ。
サムい…………
コワイ………
でも、もっと、コワイのは……
_________________
『……、』
何だか、懐かしい夢を見た。
嗚呼、全く………いつになったら、
あの時の頃を忘れられるんだろう。
俺は何故か知らない部屋の布団の中にいた。
知らない天井、知らない部屋。
あれ、と言うか俺確か沖田さんと稽古していた筈。
なのに何故、俺は布団の中に??
謎過ぎて少し混乱しつつ、
起き上がろうとした時だった。
『いっ!?』
ズクッと、脇腹から酷い痛みを感じた。
その痛みで思い出した。
あ、そうか、稽古の途中で
俺沖田さんに突きを思いっきり食らったんだっけ。
攻撃を仕掛けようとした瞬間に
先に攻撃を繰り出して来たものだから
防ぎようがなかった。
(まあ沖田さんの圧勝だったな、今回も)
あんな一瞬で……
やはり甘く見ていた。
以前とさほど変わらないじゃないか。
もっと強くならないと………
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冷泉 雪桜(プロフ) - 風化月下さん» 月下さん、コメントありがとうございます。小説が長くなり過ぎてしまって少し申し訳ないです…………………………楽しんで貰えているのなら幸いですが( ̄▽ ̄;)これからもよろしくお願いします! (2018年2月8日 21時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
風化月下(プロフ) - こんなに長くて面白い小説は初めてです!応援してるので更新頑張ってください(*´ω`*) (2018年2月8日 19時) (レス) id: 61e3ec196f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2018年1月12日 19時