+弐佰伍拾伍+ ページ15
その後も調査は進められたが、
綱道氏らしい情報は何一つ掴めなかった。
その場にいたとしてももう移動している
可能性があると踏んで、何も情報がないまま
屯所に帰還を余儀なくされた………
『すみません、山崎さん。
もっと有力な情報を得られたら良かったのですが』
山崎「いや、監察方にいる以上、
こう言う事はよくある。君はよく働いてくれた」
『そうでしょうか………』
山崎「また次がある。副長も分かってくださる筈だ」
ある程度予想はしていた事だ。
多分、副長もそう思っていた筈。
それでも俺や山崎さんを行かせたのは、
情報が少しでも得られる可能性があったから。
でも情報はなかった。
言ってしまえば骨折り損。
山崎さんはああは言ってはくれたけど、
少し悔しげな表情を浮かべている。
何とも言えない感情を抱えながら、
屯所の帰路を歩いていた時だった。
??《oh！Also I met！また会ったね》
『！あなたは………』
メリカンの国言葉で笑いながら話しかけて来たのは
以前にも会った見覚えのある不適な笑み。
ナルギ・クライヤだった。
何で奴がまたここに…………
厄介な奴に会ってしまったと内心舌打ちしていると、
俺達の会話に疑問を抱いた山崎さんが、
少し警戒するように口を開く。
山崎「異国の国言葉………異国人？
しかし、顔つきは日本顔だが………
山野君、君の知り合いなのか？」
『いえ、知り合いと言う程では……』
ﾅﾙｷﾞ《少し前にちょっとね。
でも、また君に会うなんて驚いたなぁ♪》
ニヤニヤと笑う姿は相変わらず。
しかし彼が纏う服装は以前と違っていた。
着流しだ。和装を来ていて、
話しかけられるまで彼とは気づかなかった。
短髪の黒髪と黒の瞳。
日本の顔つきな為に、異国人とは思えない。
………もっとも、元々こいつは
日本人ではあるが………
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冷泉 雪桜(プロフ) - 風化月下さん» 月下さん、コメントありがとうございます。小説が長くなり過ぎてしまって少し申し訳ないです…………………………楽しんで貰えているのなら幸いですが(￣▽￣;)これからもよろしくお願いします！ (2018年2月8日 21時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
風化月下(プロフ) - こんなに長くて面白い小説は初めてです！応援してるので更新頑張ってください(*´ω｀*) (2018年2月8日 19時) (レス) id: 61e3ec196f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2018年1月12日 19時
