†拾壱† ページ14
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五虎「僕、は…………また皆と、
笑い合える本丸に、戻って欲しい、です…………」
『………………承りました』
私はその答えに、にっこりと笑って見せた。
その時、私が付けていたウエストポーチが
ほんのりと暖かくなる。
忘れてた。と、私はウエストポーチから
とある書を取り出した。
神々の名が連なる書物は
取り出した瞬間にペラペラとページがめくられて、
一番新しいページに、力強い筆で書かれたように
“五虎退”の名が刻まれた。
急に書物が自動的に動いたものだから、
五虎退様はビクゥ!と、更に距離を離された。
うん、ごめん。ビビるわなそりゃ。
五虎「し、しし書物が…………!」
『ごめんよー、悪いものじゃないから笑
これは
御用のある神の名が浮かび上がる書物。
私は“御用人”て言う、
神様のお願い事を叶える者だよ』
“勿論、人に出来る範囲でだけどね”と
笑って見せたら、ポヤンと目を点にして
放心状態になってしまった五虎退様。
まあ私は人間である以上、
神様の細かい悩み事を叶える程度だから
大したものではない。大変だけど。
…………でもこのお願い事、かなり時間かかるぞ。
うーん、これはしばらく現世に戻れないから
上(最高神)には配慮して貰わないとだなぁ。
と、呑気に思いながら、
今日と言う日が過ぎたのであった。
_________________
『……………………』
五虎「………………」
??「「……………………」」
…………で、翌日。
五虎退様から私に会いに来てくれました。
嬉しかったけど、セコムつきです。
一気に神様二振りに会いました。
めっちゃ嫌われてます。私。
短刀むき出しにして、今にも殺されそうです。
(可愛い顔して、怖すぎじゃない?)
??「五虎退、騙されちゃ駄目だよ!」
??「五虎退!部屋に戻りましょう!」
五虎「あの、えっと…………すみませぇん」
しかし不思議だ。ショートボブカットの子はまだいい。
宍色の髪の神様は、どう見ても女の子…………
刀でも本当に違うんだなぁ。
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冷泉 雪桜(プロフ) - ニコさん» ですが分かりにくい文章で表現してしまったので、訂正しておきますね (2020年3月30日 8時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - ニコさん» コメントありがとうございます。設定では主人公は“刀剣”をよく知らないと言う設定で通っています。この時点では夢主は“太刀”と“打刀”の違いが分かっていなくて、政府の説明もいまいち理解していない頃です。ご指摘ありがとうございます (2020年3月30日 8時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - はじめまして、このお話を読んでて気になったんですが、みっちゃんは打刀ではなく太刀なのでは? (2020年3月30日 8時) (レス) id: 4b4e0cfc72 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!このお話大好きです!!いつも更新してくれてありがとう!!続きも楽しみにしてます!! (2019年10月27日 16時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - 水神の狐さん» コメントしていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします (2019年8月15日 16時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2019年8月11日 21時