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†漆佰伍拾壱† ページ12








京極「ッ………へ、へぇ?色んな本丸見てきたが、
あんたも、そんな面をするんだ、ナ?

初めて見たヨ………
いい面構えダ、刀らしくて嫌いじゃない」


伽羅「光忠」

燭台「………クッ」




京極「ゲホッ!………コホッ」









大倶利伽羅の制止の言葉に、燭台切は悔しげに
京極のねぐらから手を離す。
京極は倒れ込み、咳き込んだ。









日向「教えて兄さん!主に何をしたの!!
兄さんと七緒さんは何を知ってるの!?」


京極「………ハァはいはい、言えばいいんだろ……
さして面白くない話だと思うがナ」









───────────────







そして、刀剣の神々は知ってしまう。
九重 Aの秘密と、正体を。

前任の血を受け継いでいた一人の少女に
架せられた十字架を。


12に受けた傷が犬神による物で、
真実を知り、忘れ去られていた記憶を少しずつ
覚醒していく内に、彼女の体が徐々に
呪いに侵されて行く事を………









和泉「嘘、だろ………」

堀川「主さんが、前任の、」


薬研「いやそれより、大将は………!!」


ソハヤ「俺や、兄弟でも祓えなかった呪いが、
覚醒している状態っつー事か!?」


数珠「これは少々、
まずいことになりましたね………」


獅子「さ、探しに……!探しに行かねぇとっ!!
あれは、あれは駄目だ!危険すぎる!!」









各々が、動揺を隠せずにいる。
その中では大和守安定は、複雑な面持ちで
静かに座っていた。

大和守は以前の主を思い浮かべる。
九重が呪いを受けた。
それは夜蝶の時と同じ状況にも思える。


夜蝶が呪いによって弱り始めてから、
紅羽は狂い始めた。
今にして思えば、それは犬神による瘴気が
紅羽を狂わせたのかも知れない。

だが、ようやく………ようやくあの日々を
多くの犠牲を出して取り戻せた筈が、
また犬神によって壊される。


そんな不安が大和守を襲っていた。
それならばいっその事、
人と関わらないほうが良いのではと、
抗えない恐怖がそう囁いてくる。









大和「(勝手な、人間なんて………もう……)」





加州「………ハァ仕方ないなぁ、探しに行こうか」







大和「!!」








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(プロフ) - 鶴さんが健気…どうか報われますように (2020年4月12日 14時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2020年3月31日 14時

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