†漆佰漆拾† ページ31
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ツムグ「いいや、何でもない。
俺が預かるよ。九重家とは縁を切ってるし、
俺のとこなら落ち着いて暮らせる。
幾緒………いや今は“七緒”だな。
同級生の馴染みとして、預からせてくれ。
成長したら、審神者にでもしてみたらどうだ?
きっと………この子も人の感情を
思い出す日が来るさ」
七緒「確かに、時間溯行軍の
本拠地にて育ったのであれば、
審神者名で彼を審神者として向かい入れるって
話は政府でも話し合ってましたが………」
ツムグ「朽羽、なんてそんな
縁起でもない名前にするなよ………
“紅羽”でいいじゃないか。
こんなに綺麗な赤目なんだから。
真名もそれらしくていいだろ?
………な?朱鷺」
朱鷺「……………」
ツムグ「姉さんの子供である君だけでも
生きていてくれて嬉しいよ。
“九重 朱鷺”……俺の家においで」
ツムグside〜end〜
───────────────
Aside
………父さんは紅羽さんの、
叔父に当たる人、だったのか。
読み込んでいく内に、紐が解かれていく真実。
私が知らなかった………父さん達の話。
私は一度日記から目を話して、
日記を持つ手を傾けて日記を倒す。
………紅羽さんは、父さんからも
愛情を貰っていたんだな。
その後の分は、紅羽さんについての日記が
しばらく続いていて………
“言われないと座らないわ、動く事が出来ないわで
ちょっと困っている”とか、
“子育ては難しいな”とか…………
まるで母子手帳。………?父子手帳?
ふふ………父さんは、そんな事を思いながら、
紅羽さんと過ごしていたんだな。
でも紅羽さん………子供時代が
本当に大変そうだった。
言われないと何もしないなんて、
本当にそう言われながら育ったんだ。
感情を、知らなかったんだな…………
『…………』
続きを、読もう。
Aside〜end〜
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慧(プロフ) - 鶴さんが健気…どうか報われますように (2020年4月12日 14時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2020年3月31日 14時