【刀剣乱舞】その神、縁結びを望む者

†漆佰陸† ページ7

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??《人間ダ、人間ダ》

??《見エテル見エテル》

??《オー！付喪神ガイル》

??《ギャッ！》







薬研「………大将、相変わらず好かれてんなぁ。
小さいのがわらわらと付いて来てるぞ」


妖怪《離セー！》


『好きで好かれてるんじゃないよ………
勝手についてくるの………』









下校中は特に危ない。
夕方はお化けが出てくる時間だから、
いつも走って帰っていたけど、
今は薬研君が小さいのを捕まえてまじまじ見てる。

二人がいるだけで凄く
気が楽になったような気がした。
いつも変なのに追っかけられていたから………









『どうして私ばっかついてくるんだろう。
二人は知っているの？』


太鼓「いちおーな。主からはいい匂いがするんだよ。
桜……の、匂いだったかなー。

それに吊られて来るんだって、聞いたぜ？」


『に、匂い？』


薬研「俺達が好む匂いだ。
大将はいつもお守り持ってるから
だいぶ抑えているんだがなぁ」


『お守りって、この緑の綺麗な石？』

太鼓「そーそー」









これ、効果あったんだ。
自分で持ってても効果なんて
分からないから知らなかったな。

父さんがくれたお守り。
死んだ母さんの形見だって言っていたけど、
そんな力があったなんて。


………一応、守ってくれていたんだ。









太鼓「お、何も起こらず
帰ってこれたみてぇだな！」


薬研「平和が一番さ。
ほら、もう家に入りな。

家の見回りしてやるから」


『ずっと、外にいるの？ちゃんと寝てるの？』


太鼓「？いや、俺達寝ても寝てなくても
へっちゃらだぜ？」


『………お家に、入って。
外にいると逆に落ち着かないよ………

申し訳ない、し………』









そうだ。事情は分からないけど、
皆私を守る為に、わざわざ未来から
来てくれたんだよね。

それなのに夜通りで見回りしてるのは、
やっぱり気が引けてしまう。
付喪神様って、風邪引くのか知らないけど
寝てないみたいだし………

何より、心配だし。









薬研「………なら、お言葉に甘えるぜ」

太鼓「え、おいおい良いのか？」


薬研「大将にそんな顔させるつもりはなかったが、
変に不安にさせちまったみたいだしな。

それに中に居たほうが守りやすい」


太鼓「………それもそうか！
んじゃあ、邪魔するぜー！」









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