†陸佰玖拾壱† ページ33
･
『…………私学校に行くけど……』
燭台「勿論ついていくよ」
『変な事しないでね？』
燭台「僕を何だと思ってるのさ………」
朝になっても、その人は着いてきた。
でも、私の事を守ってくれたし、
いい人かも知れない。
それでも着いてきたら、
またお化けとか出てきそうだから
あまり巻き込むわけには行かないし………
『………学校、入っちゃ駄目だよ？』
燭台「それは残念だなぁ………
でもそうだね、奴らは人気のない所に
君を誘い込んで襲ってくる。
一人になっちゃ駄目だからね？
僕は一応神様の末席だけど、万能じゃない。
絶対に守れる訳じゃない。
だから絶対に一人になったら駄目だよ」
『……………分かった』
とりあえず言う事聞いておこう。
ご飯作ってくれたし、起きたら掃除してくれたし、
そんなに危ないのが出てくるなら、
巻き込まないようにしなきゃ。
──────────────────
「「おい、九重が来たぜー！」」
「「うわ、本当だ」」
「「今日はどんな嘘吐くかなぁ？」」
『(嘘は、言ってないのにな)』
正門から入ってすぐに、男の子がからかってくる。
(ちなみにさっきの人は流石に怪しいから
入らないように言った)
関われば面倒な事になるから無視するけど、
しつこく着いて来る。
私の事、嫌いなのに着いてくるのはどうかと思う。
「「ははははっ！
そー言えば母ちゃん言ってたぜー！
お前んちお化けとか呪いとかあるんだろー？」」
「「おー怖っ」」
「「呪われるぞー！」」
『…………』
「「って、おい無視すんな！」」
シュッ！
ドカッ！
「「うっ！？か、はっ」」
面倒だから、転ばせて竹刀を突きつけてやった。
手加減するの大変だから、
本当にやめてほしい。
『これでも私剣道強いから。
私に触らないほうがいいよ。呪われちゃうから』
「「ｯ！？」」
そう、呪われちゃうから。
誰かが死ぬかもしれないから。
一人の方がずっといい。
変なのに巻き込んで、誰かを傷つけたくない。
私は今までも自分を守ってきた。
自分の事は自分でなんとかする。
あの人、一週間………
私を狙う妖怪がいるって言ってたっけ。
慣れているから、あまり関わってほしくないな。
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冷泉 雪桜(プロフ) - 雨宮@たふるさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年3月12日 13時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮@たふる - いつも楽しく読ませてもらっています。続編おめでとうございます。たまに来る燭さに、にきゅんとしてます！これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年3月5日 19時
