†陸佰捌拾†【夜蝶の章】 ページ22
Aside
物吉「物吉貞宗といいます！」
信濃「俺、信濃藤四郎！よろしく大将！！
って、あれ平野ー！久々だね」
平野「信濃兄さん、お久しぶりです」
信濃「元気だったー？」
平野「はい、おかげ様で」
北谷「千代金丸だー！待ってたよー！」
千代「北谷菜ちりー？
もう、顕現してたのかー。
うーまくー(元気)にしてたか？」
北谷「うんうん、ここはいいとこさー！
おれが後で案内してやるからなー！」
祢々「呼ばれたか………祢々切丸。
我の名だ。よろしく頼む」
獅子「デッカイやつ来たな！
俺獅子王！こっちは相棒の鵺だ！」
祢々「…………鵺？物の怪か？」
獅子「ち、ちょちょちょ！鯉口を切るなよ！
鵺は友達だっ！斬ろうとするな！！」
その日、鍛刀した刀達を向かい入れる為に
鍛刀部屋に私は来ていた。
それぞれ会いたかった刀や、新たな仲間を出迎えて
嬉しそうにする刀剣がいる中で、
私は少し気が乗れなかった。
先日、私は小さな命を救う事が出来ず、
まだ少し立ち直れずにいた。
いくらサトリの小さな手を思い出しても、
彼が戻る事はない事くらい、
分かっているんだけれど…………
やはり気が重い。
折角顕現してくれた刀達に申し訳なく思いつつも、
私は未だにサトリを思い浮かべていた。
妖怪だから、と…………
割り切ってしまうのはあまりにも
薄情に思えてしまったから。
静形「主ぃ、どうした？」
『！………何でも。刀剣達も大分集まりましたね。
それぞれ会いたかった刀も会えたようで
良かったなと思っていたんです』
静形「そうだな、これも主の日々の努力だ。
俺も新たな刀剣と交流を深め、
新たに記憶が増えるのが嬉しく思うぞ」
『ﾌｯ………そうですね』
信濃「大将大将！
ちょっと大将の懐に入っていい？
薬研が言っていたんだー！
大将の懐は“最高の懐”だって！」
平野「し、信濃兄さん！？
薬研兄さん何を言ったのですか！」
薬研「聞いた通りのままだが？
大将の懐が最高の懐って」←
平野「ええっ！？」
信濃「ほら大将っ！
ギュッって！ギューってして！」
『ちょ、危ないですよっ！』
信濃「ふぁあ………何これ桜のいい匂いが……！
もうちょっと………」
薬研「信濃ー、程々にしろー」
『ｯ〜！』
ゴスッ！
信濃「ふぶっ！」
薬研「(………遅かったか)」
そして恒例となりつつある私のパンチが
信濃様の頭にヒットしたのである。
†陸佰捌拾壱† “目に見えるモノ”→←†陸佰漆拾玖† 【常春の章】“終”
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冷泉 雪桜(プロフ) - 雨宮@たふるさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年3月12日 13時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮@たふる - いつも楽しく読ませてもらっています。続編おめでとうございます。たまに来る燭さに、にきゅんとしてます！これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2020年3月5日 19時
