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†陸佰陸拾壱† 伊達男の弱みの話 ページ3

小竜side









謙信「?こりゅー!何を見てるんだ?」

小竜「ん?謙信か。口に何をつけてるんだい?」


謙信「えっ!むぐっ……さ、さっき、
どらやきをたべて……あつきが、くれたんだ」


小竜「やれやれ……」









非番の日。
今日はすることも無くて、暇を潰していた時に
にっかり君からとある書物を借りた。

………にっかり君の事だから少し不安だったが、
その書物は普通の小説だった。
他愛もない、男と女の話。恋愛小説と言う奴だ。









謙信「で、なにをよんでるんだ?えほん?」


小竜「んー?ちょっと違うかな。
小説さ。絵がない物語だよ」


謙信「しょうせつ?どんなはなしだ?
ぼくもよみたいぞ!」


小竜「愛の物語さ。
謙信にはちょっと難しい話だよ」


謙信「??」









??「おーい!謙信何処だー!」

謙信「あ、さだがよんでる」









俺の腹にのしかかって足をパタパタしてる謙信が
ふと顔を上げた。

縁側で小説を読んでいた俺も声がする方へ
視線を向けると、太鼓鐘が手を振って
謙信を呼んでいた。









太鼓「お?小竜と一緒か」

小竜「どうしたんだい?」


太鼓「毛利の奴が謙信を探しててよ。

てか行ってやらないと
“小さい子不足で折れる”って
大層ご指名だったみたいだぜ?」


小竜「な、何があったのか知らないが、
毛利の暴れっぷりは凄いからねぇ……
謙信行ってやったらどうだい?」←


謙信「よくわからないけど、わかった!
いってくるぞー!」









謙信はそう行って、その場から去った。
いや、毛利の身に何があったんだ。

って………嗚呼今日は出陣だったか。
苦戦でもしたかな。


と、今日の日程表にあった出陣のメンバーを
思い浮かべながら自分の中で納得する。
それは太鼓鐘も分かってたみたいで
やれやれと苦笑していた。









太鼓「あいつも大変だなぁー」

小竜「ハハッまあ弟が可愛いのは分かるけどねぇ」

太鼓「?小竜、何読んでるんだ?」


小竜「嗚呼これ?にっかり君から借りたんだ。
暇を弄んでいた時にね」


太鼓「………昼間から読むのはどうかと思うぜ」←


小竜「あー、うん。君の空気読める
その対応力に毎度驚かされるけど、
君が思ってるようなものじゃないからさ」←









†陸佰陸拾弐†→←‡とある神と人の“始まり”‡



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冷泉 雪桜(プロフ) - 雨宮@たふるさん» コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年3月12日 13時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮@たふる - いつも楽しく読ませてもらっています。続編おめでとうございます。たまに来る燭さに、にきゅんとしてます!これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年3月7日 15時) (レス) id: 3cde28d88e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2020年3月5日 19時

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