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参拾壱 ページ1
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無惨との最終決戦から四年。
私は──
「二度とその面見せんじゃねェ………」
「ひ、ひぃっ!?」
「覚えてろ!!」
男の集団に絡まれて、財布を盗まれかけていた私を、
その人に助けてもらった。
傷跡だらけの体。白い髪。そして着流しを着込んでいた。
誰が見ても、異様な雰囲気を纏っていて、
一見、人を寄せ付けないような人。
少し、怖い印象がある。
「大丈夫かァ?」
『(ぁ………でも、)』
でもその人は、信じられないくらい優しい手付きで、
座り込んでいた私を立たせてくれた。
怪我がないかを見て、安堵したように少し息を吐く。
「大丈夫そうだなァ。気をつけて帰れェ」
それだけ言って、彼はその場を去った。
それが”その人“との出会い。
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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2023年7月1日 1時