【鬼滅の刃】人を滅した鬼の心 (ページ4)

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三度ページ4

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『ァ……アァ………ァァアアアア！？』

雨が降っていた。
血が雨で流れ出る。

何処かで雷が落ちたと思った。
だがまさか、それが私の口から出た絶叫だとは思わなかった。

なんてことを、なんてことを、！
殺した！人を喰った！！殺した、ころした！！

気が狂った私。
そこから覚えていない。

農具の鍬で自分の頭をかち割ったような気もするし、
鎌で首を切り落とそうとした気もする。
崖から落ちたような気もするし、
川に飛び込んで、浮かばないように
川底の岩に噛み付いたような気もする。

勿論死ななかった。
こうして意識があるのだし。

だから、太陽の下に出て焼け死のうとした。
でも出来なかった。

【鬼の本能】が、そうさせてくれなかった。
自らの足で、太陽の下へと行けなかった。

無惨の支配から逃れたというのに、
鬼の本能は剥がれてくれなかった。

どこまで、どこまであの鬼は図太く、
汚く、生き長らえたいんだ！！！！
無惨の【不殺・不死】の本能が、
私を日の下に行かせてくれない！！

殺してくれ！！

『ヴァァァ！！ガァァァ！！』

殺してくれ！！
だれか……だれか！！

『グァア！ガァ！アガァア！！！』

殺してもらわねば！地獄に行かねば！！
嗚呼なんて、理性もない声だ！
汚らしい声なんだ！！

………嗚呼

太陽が、遠い。

太陽が見たいと願うのは。

罪人が願ってはならないものだろうか………

光が見たい………

せめて、最期は光とともに消えたいと願うのに。

この体はそれさえも許さない。

その後、私は鬼狩りによって斬られ、太陽に焼かれた。