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二十三度 ページ25









??「信用しない。信用出来ない。
例えお館様が持つ鬼殺の歴史に度々現れた鬼が
そいつだとしても、鬼を食っていた事に変わりはない。

俺は反対する。今すぐ殺すべきだ」


実弥「伊黒の意見と同じく………
竈門禰豆子は人を喰らわねぇ証明は出来た。
だが小鳥遊の体を乗っ取ったこいつは、
話を聞く限り、小鳥遊を乗っ取る前は
人を食っていた訳だァ………!!

小鳥遊本人じゃないとはいえ、
人を食えば取り返しがつきません。
こいつが小鳥遊を“鬼に落としかねない”!!」


『…………』


杏寿「その通りだ!!
小鳥遊は己が人を食らわぬよう自決することを選び、
犠牲が出ぬように、人を救ったのです!

この鬼を生かしておく事は、
その意志を踏みにじる行為となります!!」











その通りだ。
私が居ることで、この娘が鬼を食ってしまえば、
彼女の尊厳を殺すことになる。

私は鬼だ。
過去には人を食った。
知性がなかったとはいえど、それに変わりはない。
この娘は人を喰う前に死ぬことができた。
私が人を、血をすすれば………
死してなお、更に彼女が唯一残した尊厳でさえも
殺してしまい、本当に終わってしまう。











??「僕はなんでもいいです。殺すも、生かすのも………
忘れると思いますし………高綱さんとは面識ないですし」


天元「時透。小鳥遊な?た・か・な・し」


??「わ、私はその………顔を少ししか見たことが無かったので、
Aちゃ──げふん、小鳥遊さんがどんな人か
分からないのですけど………
お館様が私達を集めたということは、
何か、その子しか持っていないものがあるのでしょうか。

あ、わっ!私は勿論お館様のお考えに従います!!」


??「賛同しかねる………
小鳥遊の為にもここで葬るのが宜しいかと」


??「…………」











天元「………提案がある」












その時、割って入ったのは天元だった。
シャラリと鉢金に着いている飾りを鳴らしながら、
天元は口を開いた。














輝哉「どうしたのかな、天元」



天元「鬼にしか分からねぇ情報もあるだろう。
それを吐かせた後から殺しても問題ねぇと俺は思う。
情報は多い方がいい。

それに、俺は思うわけよ。
小鳥遊の記憶が断片的に思い出すことがあるから、
こいつはこの鬼殺隊本部に乗り込んだ。

なら、無惨と唯一接触した柱である小鳥遊の記憶を取り戻せば、
無惨の情報も得られるんじゃねぇか?」










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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2023年4月18日 21時

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