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一度 目覚め ページ2








ある時から、私の中に何かが芽生えた。
それは何なのかは分からない。


分かることは、ある日を境に………
私は死んで、蘇るを繰り返していることを自覚し始めた事だ。

いや………蘇る、という言葉には当てはまらないだろう。
私は死んで【生まれ変わる】という感覚を覚えたということ。





気がついたら生きていた。

気がついたら、鬼としてまた生きていたのだ。





血鬼術も使えない私が、
鬼として生と死を繰り返している。

どういうことかなんて、私が聞きたいくらいだ。








勿論、鬼としての自覚はあるが、人だった頃の記憶がない。
必ず死んで気がついたら“鬼”になるのだ。









わけがわからない。

しかし何故か、それには意味が
あるような気がしてならなかった。








まるで、生かされてるかのような。

無惨様はこれを知っているのか?
全ての鬼の祖である無惨様は全ての鬼の思考が読める。
だが何故だ。細胞による無惨様からの命令が最近聞こえない。

何故だ。何故私はここに居る………?











意味を知り得ないままに、力のない私はまた、
鬼狩りと呼ばれる剣士に斬られ、太陽で焼け死んだ。








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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2023年4月18日 21時

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