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はじまり ページ1
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私は鬼だ。
無惨様の手によって、人から鬼となった者だ。
故に、私は人ではない。
鬼となった者は、無惨様の命令に逆らうことはない。
忠実な下僕となり、無惨様の命令により動き、
人を殺し、人を食らうのだ。
人だった頃の記憶はない。
自分が何者であるのかも忘れた。
しかし、そんなものはどうでも良かった。
ひたすら人を喰うだけだった。
殺して、喰って、殺して………それの繰り返し。
人をどれほど喰ったのかは覚えていない。
人間や獣が食事するような感覚だ。
覚えてるはずがない。
そして、私は………鬼狩りによって頸を斬られて死んだ。
その、筈だった──
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作者名:冷泉 雪桜 | 作成日時:2023年4月18日 21時