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すると、ファイブは自身に対して
自己ハッキングを行った。
次に目を開いたファイブは、
無機質な、無表情の機械兵となっていた。
AF05《………最終任務を確認。
我らが創造主、マスターの蘇生。マスター生存維持。
任務を開始………
手順の確認。
現在地、政府所属研究所の破壊。
目的、情報の流出を阻止。
続いて、敵軍との干渉………
時間遡行の機能の入手。遡行によるマスター生存を目的とする》
この時点で、私達の目的は大きく別れた。
最終任務の認識の違いだろう。
その時理解できなかった事だが、
今となっては分かる。
おそらく、ファイブは
【マスターの蘇生と生存維持】を最終任務とし、
私は──
【マスターの死と私達の破壊】を最終任務とした。
マスターの言葉を遂行するのが私達の役目。
彼は言った。人工審神者は生み出されるべきでは無かったと。
ならば、マスターの望みは【私とファイブの破壊】だ。
だからマスターは火を放ち、
研究所諸共、私達を壊そうとしたのだ。
自分も含めて、私達の死を望んだ。
あの時、本当は………マスターと、まだ共にいたかった。
でも、それは許されないことだった。
ファイブもきっと同じくマスターといたかったのかも知れない。
そう思うと、やはりファイブに私は
“嫉妬”という感情を抱いてるらしい。
だって【マスターを助けたい、生かしたい】という、
自身の感情で動けて………
【自身の命令に従い、行動に移すことが出来たら】のだから。
─────────────────────
その後、研究所は壊滅。
ファイブは姿を消した。
残された私は、政府から命令を受ける。
【AF05を捜索し、捕縛する】という命令だ。
そしてついでのつもりか、私にブラック本丸を与え、
使えないと判断された刀剣男士を私に譲渡した。
まあ、他の審神者に紛れて探せって意味だったのだろう。
下手なことをして、政府の秘密を一般の審神者に
知られないためのカモフラージュ。
それが、赤神本丸だった。
私は、マスターの言いつけを守り、
刀剣男士と触れ合い、感情を学び続けた。
でも、足りない。やはり私では、何も成せないと感じた。
そのうち、任務が遂行出来なければ、
赤神本丸の刀剣達や私は政府に消される可能性を見出した私。
これは同情というものらしいが、
私と似た境遇となってしまった刀剣男士達。
いずれ処分されてしまう運命。
せめて、助けたいと思った。
だから見習いを雇った。
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冷泉 雪桜(プロフ) - 華凪さん» コメントありがとうございますー！これからも頑張ります！ (2022年11月1日 20時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
華凪(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎日愛読させていただき、更新をいまかいまかと待ち構えておりました。長い連載お疲れ様です！次の作品もすごく楽しみにしております！大変かと思われますががんばって下さい！これからも冷泉雪桜様の作品を楽しみにしております！ (2022年10月29日 22時) (レス) @page39 id: a45e30bab6 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - 無事に完結致しました！皆様のおかけでございます。これからもよろしくおねがいします。 (2022年10月27日 20時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2022年9月19日 12時
