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ムエ《ﾁｯ………(無駄に知識を働かせやがって。
霊力データを使い切らせようとしてるこっちの考えは筒抜けか？
それにいくらハッキング耐性があるとはいえ、
ファイブは高性能AI………
私も隙をみせたらハッキングされて終わりだ。
ファイブが早々にハッキングしないのは、
私に備わっている自爆機能を疑ってだろう)》
赤神の意識は消去されている。
そして、今の赤神はファイブと同期しており、
ファイブの完全なる手駒と成っている。
下手なことをすれば、ムエ自身も赤神と同じく
ファイブの手の内となってしまう。
ムエにとっても、ファイブは脅威に変わりないのだ。
倶利《おい、どうするっ》
ムエ《変わらず時間稼ぎ続行だよ。
私はあの娘を信じてるわけじゃないが、
可能性があるなら、賭ける他ないんだよ！
私だって、好きでこんな事してるわけじゃない！》
ムエの目的は、全ての機械兵を壊すこと。
一刻も早く人間同士の争いを終わらせ、
犠牲となった全ての機械に”死“を送る。
それがムエにとっての救済である。
しかし、そんなムエに一つの可能性を
与えたのがAである。
”死“以外の救済を願うAの考えは、
ムエにとって理解しがたいものでもあった。
だからこそムエは賭けたのである。
ムエの同胞には、人のような感情を持つ個体もいた。
そんな彼らが焦がれた人間が、どのように救おうとするのか。
それがムエをここまで突き動かしているものだった。
そして………それは実現しようとしている。
ジャラッ！！
突如、ムエと大俱利伽羅の前に、
金に輝く鎖の束が顕現した。
その鎖の上には──
『【お待たせしました。
すみません、時間稼ぎをしてしまって】』
倶利《！》
ムエ《………お前……》
Aであった。
しかし、その容姿は先程とは大きく異なっている。
髪は白髪で、瞳は金色に輝いており、
彼女の周辺には、先程彼女が操っていた
赤黒い鎖では無く、金に輝く鎖。
そして何より、彼女の腰に携えていたのは、
”鶴丸国永“である。
『………これが、神降ろしの力。そしてAの体か……
俺の体が嘘のように、思い通りに動く………
【油断はしないでください。鎖で援護しますので、
鶴丸さんはファイブを】
分かっているさ。早急に方を付けよう。
きみの体でもあるし、あまり負担や傷を負わせたくはないしな』
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冷泉 雪桜(プロフ) - 華凪さん» コメントありがとうございますー！これからも頑張ります！ (2022年11月1日 20時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
華凪(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎日愛読させていただき、更新をいまかいまかと待ち構えておりました。長い連載お疲れ様です！次の作品もすごく楽しみにしております！大変かと思われますががんばって下さい！これからも冷泉雪桜様の作品を楽しみにしております！ (2022年10月29日 22時) (レス) @page39 id: a45e30bab6 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - 無事に完結致しました！皆様のおかけでございます。これからもよろしくおねがいします。 (2022年10月27日 20時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2022年9月19日 12時
