752pager ページ13
そうだ。ファイブを私がどうにかしなければ、
初期刀の二振りも動けない。
でも、さっきの術で私が赤神さんから
学んだ知識の中でも最後の砦だった。
これ以上の術なんて、思いつかない………
私は、桜真の一族。
忌み嫌われた、呪われた一族。
そんな私だけが出来る術なんて、
神殺しの舞である
それから──
そこまで考えて、ふと……走馬灯のような
記憶のフラッシュバックが起きた。
以前聞いた、赤神さんの言葉………
─────────────────────
赤神「へ？この本丸で初期刀のまんばちゃんと長谷部を除いて、
誰が一番強いかって？？
うーん、そーだなぁ。皆変なバグとか後遺症持ってるから、
状況によってはその場で力を発揮出来る刀剣も居るからなぁ。
ほら、例えば髭切。
あいつ、目が見えないけど耳と鼻はめっちゃいいんだよ。
だから案外夜戦でも戦えたりするよ〜」
赤神「でもそうだねぇ………初期刀二振り除いた中で
一番強いやつかぁ………
──あ。やっぱ“彼”かなぁ？」
“鶴ちゃんだよ”──
“彼、弱すぎる体さえどうにか出来れば、
長谷部と同じくらいには強いとおもーよ？”
─────────────────────
『(鶴丸、さん………)』
あった。
私にしか、出来ない術。
知ってる術の中でも強力なもの。
そして、私にしか出来ないこと………！
『すみません、ムエさん。賭けに出ます。
少しの間だけ………時間を………。
私に時間をください──っ！！』
ムエ《………長くは待ってやれない。早く行け。
──大俱利伽羅》
するとムエさんが、私も知っている刀剣の名を口にする。
それに応えるように、ムエさんの大俱利伽羅が顕現した。
ムエさんの大俱利伽羅と共に戦う、ということだろう。
彼女の性格からして、刀剣男士とは戦おうとは思わないはず。
でも顕現したところを見ると、
それぐらい、ムエさんにもあまり余裕がない。
急がなくちゃ………っ。
私は急いでとある刀剣男士の元へと走る。
鶴丸さんの力が居る。
初期刀の二振りが居ない今、彼の力が必要だ。
『鶴丸さん──！』
Aside〜end〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冷泉 雪桜(プロフ) - 華凪さん» コメントありがとうございますー！これからも頑張ります！ (2022年11月1日 20時) (
レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
華凪(プロフ) - 完結おめでとうございます！！毎日愛読させていただき、更新をいまかいまかと待ち構えておりました。長い連載お疲れ様です！次の作品もすごく楽しみにしております！大変かと思われますががんばって下さい！これからも冷泉雪桜様の作品を楽しみにしております！ (2022年10月29日 22時) (レス) @page39 id: a45e30bab6 (このIDを非表示/違反報告)
冷泉 雪桜(プロフ) - 無事に完結致しました！皆様のおかけでございます。これからもよろしくおねがいします。 (2022年10月27日 20時) (レス) id: 18535e1a43 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冷泉 雪桜
| 作成日時：2022年9月19日 12時
