消えない烙印 (ページ10)

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烙印9 ページ10

その日の午後、リベラは授業を受けることなく図書室で【ユニーク魔法】について調べていた

気が付くと窓から差し込む明かりは夕日に変わっており、彼女は読んでいた本を借りることにした

その本を持ち、彼女(ユウ)が居るであろうオンボロ寮へと足を運んだ

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ユウside

マロンタルトを作り終わってグリムを抱え、
デュースとエースと一緒にオンボロ寮へと戻った

談話室に行くと

｢随分と遅かったね｣

ソファに座って本を読んでいるリベラさんが居た
それに驚いたエースとデュースも驚いた様で固まってしまった

ﾕｳ｢そう言えば、昼間言ってた話ってなんですか？｣

｢その話をしたい所だけど…｣

そう言ってリベラさんはエース達を見た

エース達が居たらダメな話なのかな？

そう思っているとﾊﾟﾁﾝｯと指を鳴らしたリベラさん
すると、エース達はその場に倒れ込んだ

ﾕｳ｢え、え？！｣

｢大丈夫、少し寝てもらっただけだから｣

そう言ってパタリと本を閉じ、
｢ここに座って｣と目の前の椅子を指した

言われた通りに座ると、彼女は話し出した

｢キミの【元の世界に帰りたい】という願いが受理されたから、その願いを僕が叶えに来た。
でも、叶えるためには条件が３つある｣

ﾕｳ｢じょ、条件ですか？｣

｢まず1つ目、
どうしてキミがこの世界に来たかを知る必要がある。

2つ目、この世界で果たすべき事を果たす。

3つ目、僕に対価を支払う｣

3つの条件のうち最後の【対価】と言う言葉に引っかかった私

ﾕｳ｢対価……？｣

｢そう、対価。
僕は神様じゃない。
願いを叶えるのに何かしらの対価が必要だよ｣

そう話す彼女に、
｢いくら必要なんですか？｣と聞くと、彼女は少し呆れた顔をして答えた

｢対価はお金じゃない、願いに見合ったモノ。
願いが大きければ大きい程に対価も大きくなる。
この3つの条件をクリアした時、僕が君を元の世界に帰してあげる｣

と彼女は言った

｢後からこの世界に残りたいって言っても無理だよ。
願いは受理されているからね｣

あとから付け加えるようにそう言った

この世界にどうして来たのか

果たすべき事って何をすればいいのか

対価って具体的に何を払えばいいのか

沢山の疑問が次々と浮かぶけど、
それを押さえ込み私は彼女に言った