消えない烙印 (ページ36)

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烙印35 ページ36

一足早くパーティから寮に戻ったリベラは近くのソファに倒れ込んだ

｢はぁ……はぁ……。
如何して、【あの日】を思い出す？
もう終わった事じゃないか……｣

先程とは別人の様な彼女に忍び寄る影が3つ
その影に振り返らずリベラが問いかける

｢如何してルシファー達がここに居るの｣

ﾙｼﾌｧｰ｢おや、気づかれてしまいましたか？
1人じゃ寂しいだろうと思いまして｣

そう言って彼の後ろから出て来たのは彼女の使い魔である、テトとアルだった

ﾃﾄ｢どうして私がこんな所に……｣

ｱﾙ｢リベラ、大丈夫か？顔色が悪い様だが……｣

と口にしながら近づく二匹その後ろからゆっくりとルシファーが近付き、リベラの頬に手を当てる

ﾙｼﾌｧｰ｢魔力が乱れています。
まだ【あの日】を思い出しますか？｣

｢最近急に思い出す様になっただけ。
外界に出るのが久しぶりだからそのうち慣れると思う｣

彼女の言葉にルシファーは、｢だと良いんですけど｣と返す

そして彼女に自身の魔力を与えた
急に入ってきた魔力に対応出来ずリベラは意識を失ってしまった

ﾙｼﾌｧｰ｢魔力の戻りが遅くなっている。
リベラを頼みましたよ、2人共｣

ﾃﾄ/ｱﾙ｢｢御意｣｣

気を失ったリベラを寝かせ、ルシファーは彼女の額に自身の額を当てる

ﾙｼﾌｧｰ｢無理をするなとあれほど言ったのに…。
もっと自分を大切にするんだよ、リベラ｣

眠る彼女にそう言ってルシファーは消えてしまった

残された二匹はそっとリベラに寄り添い同じ様に瞼を閉じた

【魔界】

ﾙｼﾌｧｰ｢ただいま戻りました｣

先程まで外界に居たルシファーが、サタンの前へと現れる

ｻﾀﾝ｢リベラはどうだった｣

ﾙｼﾌｧｰ｢何ら問題なくやっていましたよ。
ただ、魔力の戻りが遅くなっている事と、最近【あの日】を思い出す……と｣

ｻﾀﾝ｢そうか……｣

二人は暗い表情を浮かべる

彼等の言う【あの日】とは何なのか

何故リベラの魔力の戻りが遅くなったのか

この時は誰も思わなかった

リベラの身に危険が及んでいることを