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烙印31 ページ32

リドルのオーバーブロット事件の数日後

エースが【なんでもない日】のパーティのやり直しを要求し、それが今日開催される


ユウ「ほら!リベラさんも早く!」

「僕はいいって…!」

グリム「遅刻しちまうんだゾ!!」

「キミ達だけで行ってきなよ!」


パーティに行くのを拒むリベラを無理やり引っ張り出し、グリムが背中を押しやっとの思いでパーティ会場にやって来たユウ達


心底嫌そうなリベラを見て、ケイトは


ケイト「まぁまぁリベラちゃん、美味しいケーキもあるからさ♪」


とグリムと代わり、リベラの背中を押し始めた

会場の真ん中ではリドルが寮生の声と共に現れた
以前より柔らかくなった表情を浮かべて。


リドル「ティーポットの中に眠りネズミは…って。
いや、いなかてもいいか」


いつもの癖で確認してしまうリドルに対し、
トレイは
「そんなに急に変えなくてもいいさ」と優しく笑って言った


トレイ「絶対ないとダメ、じゃなくて
あったっていい、にしていけばいいだけだろ?」

リドル「うん、そうだね」


そんな二人を見てリベラは少し羨ましく思うのだった

リベラの視線に気付いたリドルは嬉しそうに彼女に駆け寄った


リドル「リベラ、来てくれたんだね」

「無理やり連れてこられたんだよ…」


リベラが正直にそう言うとリドルは、
「本当は来たくなかったのかい…?」と泣きそうな目をして言った

リベラは戸惑いつつため息を吐きながらリドルの頭に手を乗せた


「ケーキが食べれるなら、次からも来てあげなくはない」

エース「素直じゃねぇな」


笑いながら茶化すエースに、リベラは「うるさい」と返しエースを睨んだ


ケイト「喧嘩はその辺にして、パーティを楽しもうよ!」

グリム「早く料理が食べたいんだゾ!」

ケイト「オッケー♪では、さっそく……」


ケイトが何か言いかけると、
「ちょっと待って!」とリドルの制止が掛かった


リドル「その白い薔薇……」

エース「げっ!塗り残し?!」

ケイト「あわわわ……エースちゃん、デュースちゃん!
ちゃんと塗ってって言ったじゃん〜!」


焦りながらそう言うケイトに対し、
「僕たちのせいですか?!」とデュースが返した


トレイ「リ、リドル…これは……」

ユウ「どうかお目こぼしを!」

リドル「…なんてね。
もう薔薇の木の1本や2本で罰したりしないさ」


とリドルは優しい口調で言った

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作者名:コシヒカリ。 | 作成日時:2020年6月10日 23時

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