消えない烙印 (ページ22)

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烙印21 ページ22

ﾘﾄﾞﾙ｢何度首をはねても、どれだけ厳しくしても、お前たちはルール違反を犯す！！
どいつもこいつも、自分勝手な馬鹿ばっかり！
いいだろう、名乗り出ないのなら全員連帯責任だ！｣

【首をはねろ(オフ･ウィズ･ユアヘッド)】

そう唱えられ寮生たちに首輪がつけられた。
大騒ぎをし逃げ惑う寮生たちを見てリドルは高笑いをする
トレイや学園長の制止なんて耳に入らない

その上、エースがさらに畳み掛ける

ｴｰｽ｢そうやってすぐ癇癪起こすとこが赤ん坊だっつってんの！｣

ﾘﾄﾞﾙ｢今すぐ撤回しろ！！串刺しにされたいのか！｣

顔を真っ赤にして怒るリドルに
｢やだね、絶対にしねぇ｣と返すエース

事態は最悪となった

庭中のバラの木が浮き上がり、嫌な空気が漂いだした

ｹｲﾄ｢ガチでヤバいって！お前ら逃げろ！！｣

焦りだしたケイトの肩に重さが加わった

ｹｲﾄ｢リベラちゃん…？｣

｢ケイト、僕の魔力をあげるからキミのユニーク魔法で皆を避難させて｣

ｹｲﾄ｢え、オレにはそんなこと！｣

｢大丈夫、きっと出来る。
だってキミは______なんだから｣

ケイトは彼女の言葉に耳を疑い、目を見開いた
リベラはお構い無しに自身の魔力をケイトに分け与え、
｢頼んだよ｣と彼の背中を押した

ｹｲﾄ｢全く…リベラちゃん無理言うなぁ…。
いいよ！かっこいいけーくんを見せてあげる！
【舞い散る手札(スプリット･カード)】｣

ケイトはユニーク魔法で自身を増やし寮生たちを避難させ始めた

ｸﾛｳﾘｰ｢いけない！避けなさい！！｣

学園長の声に反応し振り返るとバラの木がエースに飛んでいくのが目に入ったAは

｢はぁ…全くキミは…｣

エースを庇い、薔薇の木を背中に受けた
その後、背中の薔薇の木がトランプへと変化して消えた

ﾄﾚｲ｢すまん！リベラ大丈夫か？｣

｢問題ないよ｣と返すリベラの下でエースが混乱する

ｴｰｽ｢…あ、れ？生きてる…なんだこれ、トランプ？｣

｢本当に面倒事に巻き込んでくれるねキミは…｣

ｴｰｽ｢リベラ！なんでオレを…｣

そう聞くエースを立ち上がらせ、
｢勘違いしないで、キミの為じゃない｣とリドルの方へ振り返る

ﾄﾚｲ｢リドル、もうやめろ！｣

ｹｲﾄ｢トレイの【薔薇を塗ろう(ドゥードゥル･スート)】！？
……え、どういうこと？｣

ｸﾞﾘﾑ｢魔法封じの首輪が外れたんだゾ！｣

首輪がトランプに変わったことが呑み込めない一同にトレイが説明する