消えない烙印 (ページ21)

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ｸﾞﾘﾑ｢右ストレートが綺麗に顔面に決まったんだゾ！｣

ﾃﾞｭｰｽ｢エ、エース！？｣

グリムは大喜びし、デュースは驚いている

ｴｰｽ｢あー、もういい。
寮長とか、決闘とか、どうでもいいわ｣

ﾘﾄﾞﾙ｢痛……え？ボク、殴られた…？｣

静かに怒りを燃やすエースと殴られた頬を抑えて困惑しているリドル

ｴｰｽ｢子供は親のトロフィーじゃねーし、子どもの出来が親の価値を決めるわけでもないでしょ。
お前がそんなクソ野郎なのは親のせいでもなんでもねーって、たった今よーくわかったわ！｣

とエースはリドルに怒鳴る

ｴｰｽ｢この学園に来てから1年、お前の横暴さを注意してくれるダチの1人も作れなかった、テメェのせいだ！｣

ﾘﾄﾞﾙ｢何を…言ってるんだ？｣

こんなに強く反抗されたことがなかったリドルにとっては今の状況が飲み込めていない様だ

ｴｰｽ｢何が赤き支配者だ！
お前は魔法が強いだけの、ただの赤ちゃんだ！｣

その言葉はリドルを怒らせるには十分過ぎた

ﾘﾄﾞﾙ｢赤ちゃん、だって？…このボクが？
何も知らないくせに…ボクのこと何も知らないくせに！！｣

ｴｰｽ｢あー、知らないね。知るわけねぇだろ。
あんな態度で分かると思うか？甘えてんじゃねぇよ｣

エースがそう言うとリドルは｢うるさい、うるさいうるさい！黙れ！｣と怒鳴り出した

ﾘﾄﾞﾙ｢お母様は正しいんだ！
だからボクも絶対に正しいんだ！！｣

ﾄﾚｲ｢リドル、落ち着け。決闘はもう終わってる！｣

ｸﾛｳﾘｰ｢クローバーくんの言う通りです。
挑戦者は暴力行為で失格！
これ以上争いを続けるのであれば校則違反になりますよ！｣

興奮しているリドルをトレイと学園長が宥める
しかし他の寮生達が今までの不満をぶちまけ始めた

寮生｢新入生の言う通りだ！もううんざりなんだよ！｣

そう言ってリドルに卵を投げた
しかし、それはAによって防がれた

｢決闘を申し込んでいないキミ達に意見する権利なんてあると思っているの？｣

冷たい目を向けられた寮生たちは肩を震わせた

ﾄﾚｲ｢卵…寮生が投げたのか？｣

ﾘﾄﾞﾙ｢誰だ！ボクに卵を投げた奴は！！｣

状況が把握出来ないトレイと怒り出すリドル
Aに睨まれた寮生達は何も言えずに黙ってしまった

ﾘﾄﾞﾙ｢フ…ハハハ！！
うんざりだって？…うんざりなのはボクの方だ！｣