消えない烙印 (ページ20)

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烙印19 ページ20

リベラがオンボロ寮に戻ると、
明日に備えて既にソファで眠っているエースとデュースが目に入った

ユウとグリムも既に部屋で寝ている

｢……｣

彼等の首に付けられた首輪を見つめ、何もわず二人に布団をかけ直すA

起こさないようにシャワーを浴び、珈琲をコップにいれて自分の部屋へと向かった

綺麗に掃除された部屋の椅子へ腰を下ろし、
栞が挟まれた本を手に取った彼女は

｢さて、続きはどうなるんだろう…｣

続きのページを開き、静かに読み始めた

｢こんなに女王様を怒らせて…彼女も不器用だね｣

珈琲を口に含み、パタンッと本を閉じたリベラ
そして彼女はみんなが起きる前に寮を出て行った

2時間後、エースたちも目を覚まし決闘の準備を始めていた

ｴｰｽ｢今日は決戦日だ！…リベラは？｣

エースが意気込んでいる中、リベラがいないことに気づく

ﾕｳ｢部屋も見たけど居なかったよ｣

そう言いながら降りてくるユウ
するとデュースが1枚の紙を見つけた

ﾃﾞｭｰｽ｢おい！これを見てくれ！｣

デュースの言葉でみんなその紙を見る

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精々防御して頑張れ

リベラ

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ｸﾞﾘﾑ｢すげぇ他人事なんだゾ｣

ﾕｳ｢けど、防御ってヒントなんじゃないかな？｣

ｴｰｽ｢昨日はあんな言ってたくせにな…。
まぁそれは置いといて、行くぞ！｣

ﾃﾞｭｰｽ｢おう！！｣

気合が入った四人はハーツラビュル寮へ向かった

【ハーツラビュル寮-バラの迷路-】

リベラがハーツラビュル寮の決戦場へ着くと、目の前には既に首輪を付けられて居るエースとデュース、そしてグリムの姿が目に入った

ﾘﾄﾞﾙ｢その程度の実力で、よくボクに挑もうと思ったものだ。
恥ずかしくないの？｣

と二人を冷ややかな笑みを浮かべながら見ているリドル

｢やっぱり勝てなかったね｣とAは小さく呟いた

ﾘﾄﾞﾙ｢キミは一体どんな教育を受けてきたの？
どうせ大した魔法も使えない親から生まれて、この学園に入るまでろくな教育も受けられなかったんだろう。
実に不憫だ｣

その発言でデュースは怒り、エースはリドルを殴った

ｴｰｽ｢ふざっっけんなよ！！｣

ケイトとトレイ、学園長がリドルの名を呼ぶ

寮生達もエースがリドルを殴ったことに驚きを隠せない

そんな中、リベラもその光景に驚いた

｢(【あの時】僕もそんな風には出来たなら…)｣