物語245話 ページ35
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済ませれば
手を洗いに洗面所にまで数歩あるいて
思わず鏡を見る
うん、相変わらずのイケメンぶりだ
色んな角度から見ても整ってる、よし。
けど、どっか怖い顔だ
笑ってみればなんてことないだろうか
工「…」ニコ
大丈夫だ
こうしてれば多分大丈夫
手を洗い、入り口のドアを開けた
もうAは居ない筈…
『田中さん、田中さぁーん…』
工「!?」
居た、めっちゃ居た!!
今すごく目の前通りすぎてったな…
アレ… 白布さんに腕掴まれてなかったか
“田中さん”が誰だか知らねえけど
俺のことは呼ばないのかよ
それぐらい嫌われたんだろうけど
Aが傷つくことが分かってたなら言わなけりゃよかった
嫌がるのを無理やり抑えて怖がらせたのは俺で
次の日、朝起きたらAはどこにも居なくて
居なくなってしまったAに、ずっと
“ごめん”って言えなくて
一番大事な存在だった
大切にしてきた
だから、何も言わずに居なくなってったAが許せなくて
さっきまで居たんじゃないかってくらい俺たちの部屋にはAの畳んでタンスにまだ仕舞ってない服や、まだ途中までしか読んでいない漫画本が散らかってるのに…
Aの近況報告で
ご飯を毎日頬張りすぎて体重が増えたとか
庭に昔埋めたビー玉(お宝)掘り起こしては池に落とす遊びにハマってるだとか
最後に衝撃だったのは
Aがお見合いをしたことだ。
その日は、春高の一次予選の翌日
そして、麻理のお見舞いを約束していた日でもあった
喧嘩するよりも前
約束していたんだ。
…
工「烏野は一次予選あるんだろ、それ終わった次の日
麻理のお見舞い行こうと思ってんだけど、来る?」
『行くよ』
工「もし忙しくて無理ならもう少し先にしてもいい
から」
『一次予選終わったら落ち着いてるから行けるよ
工は大丈夫なの? あんたは選手でしょ 練習は…』
工「俺も大丈夫 また時間とか連絡するから」
『りょーかい』
俺はその日まで連絡しなくて
Aからも連絡なんてこなくて
約束だったのかも今は曖昧
果たされることもなかったからな
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今日の深夜か明日中に更新します。
長らくお待たせして申し訳ありませんでした。
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豆つぶ子(プロフ) - かぼちゃさん» 続編は作成中なのでパスワードはお教えできません。本日か明日中に公開しますので、ご了承ください。 (2020年4月23日 17時) (レス) id: 5486debbb8 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - パスワードが分かりません。 (2020年4月23日 10時) (レス) id: d5cd5072ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - 続編の公開楽しみにしてます(´∀`) (2020年4月22日 4時) (レス) id: f15b697c70 (このIDを非表示/違反報告)
豆つぶ子(プロフ) - かぼちゃさん» コメントありがとうございます!!嬉しいお言葉、感謝します!!烏野と白鳥沢のお話って中々相性が良く、長く続くのとその分お話が沢山閃いて楽しく制作出来ます。何より、読者様方からの応援が制作意欲の源です!これからも長く続きますのでよろしくお願いいたします! (2020年4月17日 19時) (レス) id: 5486debbb8 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ - 神作品を見つけてしまいました。ここ最近の楽しみになってます。キャラクターの心情の変化が分かりやすく惹き込まれます。大好きなのでこれからも続いてほしいです。 (2020年4月17日 11時) (レス) id: d5cd5072ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆つぶ子 x他1人 | 作成日時:2019年11月10日 23時