五色兄妹物語

番外編1ｰ3 ページ43

−工side−



そのまま続ける



ルールを変えて誰かが先にゴールすれば終わりにした


あと、話し合いを入れることも有にした



『はい次工ね』



とサイコロを渡され振る


目は5 よし!



よしじゃないこれ罰ゲームすごろくだ



“炭酸一気飲み”



『はい炭酸』



とコーラを渡される



「『はい一気一気』」



工「一気飲み強要するのはいけないことなんだぞ!」


『それ会社とかの飲み会でしょ?この家では関係ないね』


工「〜〜っ」



一気飲みしてやった



工「ゲフォおっ」



と盛大なげっぷをする



麻「工兄ちゃんすご〜い」


『……』



普通に飲みきったからかつまらなさそうな顔をするA


すごろくを手に取り振る


目は4



“今日一日タンクトップ&ショートパンツ”



寒!!


1月にそんな格好で1日過ごすとか地獄だな…



『別にいいし! 私体温高いし!? 平気だし!?』



と夏のような格好に着替え腕をかかえ震えながら言う


言葉と行動が逆だ



麻「寒いって言ったらビンタね」



『話し合いって更に罰を増やすことじゃないよ!?』



麻「工兄ちゃんはそれでいいよね?」


『聞けよ!』


工「うん」


『あんたら嫌い!』


麻「はい次私ねー」


『……』



“コアラと同じ姿勢で鳴き声のものまね”


コアラの鳴き声の動画を流すと変な鳴き声だったので
Aが満足そうな顔をする



麻「プギー プギー…」



とものまねをするもこれもつまらなかったらしい



次は俺


“リコリスのグミを完食する”



…あの世界一不味いって言われてるあのグミだよな



『これ食べかけだけどあるよ』



ともう開けて数少ないグミを渡された



工「てかなんでこのグミ持ってんの?」


『美味しいじゃん 良かったね工 当たりのマスだよ』



妹の味覚は狂ってるらしい


不味いグミを20分かかって完食



次はAだ



“アイスを一口で食べる”



『やだよ“寒い”』


麻「! “寒い”って言った」



『あ! 油断した…』


麻「ほら後ろむけ」


『え 手とかじゃないの?』


麻「罰ゲームなんだからそんなんじゃ生ぬるい」



とタンクトップをめくり上げバチン!と音を立てて叩く



『痛!』



続けて俺もやる


Aの白い背中は2回のビンタで赤くなった


痛そうだ



Aは冷凍庫から棒アイスを取ってきて


なんとか口に入れて棒を抜く



『ふふぇはい…(訳:冷たい)』



ともごもごさせながら言う


こんなの夏に見る光景だな


　

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