五色兄妹物語

物語26話−入部 ページ28

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バシャｯ


と音と共にびしょ濡れになる私



月島め 許さん



日「うわあ!?大丈夫かA!!」


『ちべ(冷)たい… なにすんだ月島』


月「いや日向(コイツ)が悪いデショ」



日向を指差す



日「!?」



まだ水でよかった


他の飲み物なら髪の毛べたべたになってただろう



『あーもう、上着ててよかった』



とずぶ濡れのジャージのチャックを下ろす


普通に脱いだ



「「!!?」」



透けてる!キャア! なんてことは無い


中のTシャツは濡れていなかった



だが、別の問題があった



私が今着ているTシャツ


胸のところにプレステのコントローラーの絵がプリントされていて、それを女性が着ると立体的に見えて更に

“コントローラーを握れ!”みたいな文字が書いてある



烏野の体操服が洗濯中で、適当にTシャツを選んだらコレだ

上からジャージ羽織るし誰にも見られないって油断していた



あとこれは私が買った物じゃない

従妹(ﾍﾟﾁｬﾊﾟｲ)がふざけて買ったやつが家に置き去りにされてたやつだ



ヤバイ…



“胸触って”みたいなふざけたTシャツ着たド変態だと
思われる… いや思われただろう



死のうか…



そう思った


すると今度は水ではなくバサッと投げられた長袖服


服で前を隠し誰が掛けたのかと見れば


月島だった



月「それ着ろ 洗濯して返せよ」


『いや、いいよ 返す』


月「じゃあそのまま帰って知らないおっさんにでも
　触られてくれば?」


『ぅっ… お借り します…』



実に屈辱だ あの月島に借りをつくるなんて


と思いながらも着る



想定外にでかい

袖を折りまくって萌え袖とやらにはならずにすんだ


でもワンピースのようになる



田中先輩に「白魔女だな」と言われる


幸い先輩方には見られていない




日.影「キャプテン!!」


澤「!? 何___…!」



日向達は澤村先輩にくしゃくしゃになった入部届を出した


それを受けとる澤村先輩


実は私は今日の朝出したのさ!



澤「清水 アレもう届いてたよな?」



頷く清水先輩


アレってなんだ?


清水先輩は大きな段ボールを持ってきた



それを開けると黒地に後ろに


烏野高校排球部とかかれたジャージだった



清水先輩は私に「はいっ」と渡してくれた


『ありがとうございます!』と受け取った


　


　

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