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「渡辺さん、事件が解けたんでしょ！」
「は？」
「ウチの渡辺は優秀だからなー！！」
「さっすがキョンちゃん！！」
いや、まだ何も言ってないんだけど。
さっき3人でコソコソ話してるなと思ったら、私に推理をさせる為に一芝居打とうってことか。
のちに聞いたが、安室さんの前で下手に動けなかったから、毛利探偵ではなく私に推理させようって魂胆だったらしい。
「本当なのか！？」
「さすが警視庁のキレ者警部さん！！」
３人のせいで周りが盛り上がってしまったので、仕方なく推理を披露する事にした。
「まず、落ちた花瓶についてですけど。中には水が入っていたそうですね」
「ああ」
「それは多分、花瓶の中の片側だけに氷を大量に積み上げ、落ちないギリギリの位置で棚に乗せて置く。時間が経ち中の氷が溶ければ、バランスが崩れて勝手に落ちる…」
「でも、大量の氷を何かに入れて運べば誰かが気づくんじゃねえか？」
毛利探偵の疑問に答えるように、話を聞いてた安室さんが口を開く。
「いえ、手ぶらでも運べますよ」
「「え？」」
「冷やし中華を作っていた時、3人ともテニスウェアのままでしたから」
テニスウェアのズボンはボールが入るようにポケットが大きめに作られている。女性用のスコートもボールポケット付きのモノが普通に売っているからね。
「次に、遺体が扉のそばにあった件についてですが…」
「流石に無理じゃねえか？床に引きずったような跡もなかったし…」
「氷だな」
「氷？」
「そう。遺体の下にガットが歪んだラケットがあったでしょ？」
「ラケットの下に氷を敷いて滑らせたっつーこった」
「ガットが歪んでいたのはその証拠ってことですね」
やはりみんな気づいていたらしい。
なるほど、と納得する女子高生たちとは対称的に納得のいかないように横溝刑事が口を開く。
「しかし、そうだとすると…花瓶のように氷が溶けた水が床に残るはずですし、遺体のズボンも濡れてるはずですが…そんな痕跡はありませんでしたよ」
「え〜っそうなの…」
「ドライアイス」
「「！」」
「ドライアイスの成分は二酸化炭素だから消えてなくなりますからね」
「だがな、ドライアイスは簡単には運べねぇぞ？氷と違って直接触れねえし」
うーん、やっぱり毛利探偵自身の推理力は高くはないんだな…。
コナン君が言ってた事に納得しながらも話を続ける。
「石栗さんに運ばせたんですよ」
「昼食代わりに彼が部屋に持っていったアイスケーキの箱の中に、ドライアイスが入っていたでしょうから」
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雹(プロフ) - 水さん» コメントありがとうございます！今まで全然気づかず申し訳ないです。教えていてだきありがとうございます。修正させていただきます！ご指摘ありがとうございます！！ (9月20日 8時) (
レス) id: 43b36fd2d9 (このIDを非表示/違反報告)
水(プロフ) - ログインしないで読むと、名前変換が適用されず、萩原さんから呼ばれる時だけ「ちゃん」になってしまうのでお暇な時で大丈夫ですので直してくれるとありがたいです！よろしくお願いします！これからも更新頑張って下さい！ (9月19日 10時) (レス) @page10 id: 5700234c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雹 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時：2023年9月10日 23時
