苦労人と後輩くん(と横暴な上司) ページ18
その日、殺人事件が立て続けに起こる犯罪都市、米花町にしては穏やかな1日だった。
だからなのか、ここ喫茶ポアロでは珍しい客が来ていた。
「深谷は何にする？」
「ナベ先輩が美味しいって言ってたしハムサンド」
「伊達さんたちも言ってたな…よし、僕もそれにしよう」
「飛田さんは？」
「アイスコーヒーで」
そう、僕の部下の風見(偽名:飛田)と班長たちの後輩の高木刑事、ナベの後輩の深谷くんという珍しい組み合わせで、昼ごはんを食べにきた。
「それだけなんですか！？ちゃんとお昼食べないと体に悪いですよ！！」
いいぞ、高木刑事。もっと言ってくれ。
「いや…！では、マカロニグラタンを…(降谷さんから圧を感じる…！！)」
にしても、この３人が食事するほどの関係があるなんてな…。
少し気になったので、食事の支度をしながら３人の会話に聞き耳を立てる。それと…
「！(降谷さんからメール…何か問題が……！？)」
【To:風見
Sub:重要任務
本文:普段のナベの様子をさりげなく聞き出せ】
ナベの仕事中の様子を聞き出すように風見へ指示を送る。
仕事中にナベとバディを組んでいる深谷くんがいるなら、このチャンスを逃すまい。
「…飛田さん？どうかしましたか？」
「…いや……(降谷さん、貴方って人は！！)」
この極秘にして重要なミッション、失敗は許さないぞ風見。
「にしても深谷と飛田さんが知り合いなんて…びっくりしたよ」
「いつも行くラーメン屋で偶に会うんだ」
「行くといつもいるしな」
「え、深谷未だにほぼ毎食ラーメンなのか！？」
「んなわけねぇよ、アホかよ高木」
「…君たちは仲がいいんだな」
「ええ。僕たち同期なんで！」
「俺は高木と飛田さんが仲良いってのが意外なんだけど」
「仲が良いわけではない」
「なんていうか、松田さんや萩原さんが偶に飛田さんにちょっかいかけてるのを止めにいく内に話すようになった…みたいな？」
…なるほど。３人の関係性は何となく分かった。
高木、深谷:同期。深谷、風見:ラーメン屋の常連同士。
高木、風見:大体爆処組のせい。
といったところか。
「ああ…松田サンたちね…。あの人たちナベ先輩にちょっかいかけるのやめてほしい」
「渡辺さんのことになるとちょっと厄介なんだよなぁ…」
「苦労してるんだな…(うっ…降谷さんから圧が…)」
タイミングよくナベの話が出たんだから聞くんだ、風見！！
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雹(プロフ) - 水さん» コメントありがとうございます！今まで全然気づかず申し訳ないです。教えていてだきありがとうございます。修正させていただきます！ご指摘ありがとうございます！！ (9月20日 8時) (
レス) id: 43b36fd2d9 (このIDを非表示/違反報告)
水(プロフ) - ログインしないで読むと、名前変換が適用されず、萩原さんから呼ばれる時だけ「ちゃん」になってしまうのでお暇な時で大丈夫ですので直してくれるとありがたいです！よろしくお願いします！これからも更新頑張って下さい！ (9月19日 10時) (レス) @page10 id: 5700234c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雹 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時：2023年9月10日 23時
