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結局キッドに逃げられてしまったが、快斗くんの疑いを晴らすことが出来たようだ。
「怪盗キッドめ…青子にまで変装しやがって…！！」
「でも快斗くんがキッドじゃなくて良かったじゃないですか」
「ぐ…まあそうだが…」
「にしてもハンググライダー以外で逃げるのって珍しいっすね」
「もしかしたら読まれてたのかも…」
押し寄せる報道陣の対応をしている中森警部を見ながらも、内心安堵した。
▽
家に帰ると、早速テレビで怪盗キッドのニュースが流れていた。
【警視庁、またも怪盗キッド捉えられず…】なんて不名誉なテロップが出されている。
「ナベ、お疲れ様」
「諸伏もお疲れ」
私の家で一緒にご飯を食べていた諸伏がニュースを見ながらそう言った。
「そういえば快斗くんの正体はバレなかったんだな」
「ああ、松田たちに聞いたのか…まあ作戦勝ちだね」
「というと？」
この前快斗くんがウチに来た時に立てた作戦だ。
トロピカルランドにある3Dシアターを使ってアリバイを作るといったものだ。
3Dシアターでは、予告時間の少し前から上映が行われる。そこで、その時間にシアターで青子ちゃんと観劇するフリをして現場に向かう、単純な作戦である。
3Dは苦手だとかいって入るのを回避できればいいが、青子ちゃんのあの様子からしてそれは難しいだろう。そこで、この前話していた“影分身”を使うのである。
青子ちゃんと共にシアターに入り、上映時間中一緒にいた、という証拠があればアリバイは成立する。そこで、寺井さんに簡単な等身大サイズの人形を用意してもらい、それにすり替わる。
そしてキッドとしての仕事を終え、上映終了までに戻ればアリバイ成立、というわけだ。
「なるほどな…ん？てことはナベはわざとキッドを逃したのか？」
「いや、流石に仕事だから手は抜かないよ。単純に快斗くんに場所を読まれて逃げられた…」
「ナベを上回るなんてそうはいないな！」
「フツーに悔しい…」
「ほら、口開けて」
「ん…うまっ」
拗ねてたら口に焼き鳥を突っ込まれた。
これ諸伏の手作りなんだって、うまっ！
「(もぐもぐしてる…可愛い…)」
─
設定
捜査二課の警部。
好きな焼き鳥の種類はつくねと手羽ニンニク。
イメージ画像
詳細な設定はここの36ページ参照
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雹(プロフ) - 水さん» コメントありがとうございます！今まで全然気づかず申し訳ないです。教えていてだきありがとうございます。修正させていただきます！ご指摘ありがとうございます！！ (9月20日 8時) (
レス) id: 43b36fd2d9 (このIDを非表示/違反報告)
水(プロフ) - ログインしないで読むと、名前変換が適用されず、萩原さんから呼ばれる時だけ「ちゃん」になってしまうのでお暇な時で大丈夫ですので直してくれるとありがたいです！よろしくお願いします！これからも更新頑張って下さい！ (9月19日 10時) (レス) @page10 id: 5700234c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雹 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Haku_SHS/
作成日時：2023年9月10日 23時
