【wrwrd】目の前に推しがいるんだけど！？2【d!】【軍パロ】 (ページ9)

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新入りはひとつ笑みを溢すとぱっと詐欺師の体を押した。瞬間、どちらも後ろへと飛ぶ。その軽い身のこなし様は全ての人間を虜にした。1人を除いて。

ci「わっ！」

ばたん！と勢いよく倒れる棒。そのまま倒れていると、チラホラと棒を心配するような声が聞こえくる。

新入りはさっきよりも酷くケラケラと笑っていた。声は出さずともその体の動かしようはそのままであって、幹部を除いて不快に思った人間もいた。

sha「早う起きれやチーノ〜」

kn「せやぞ！何やられてんねん！」

tn「お前ぇやっぱ軍から抜けて詐欺師なるんか〜」

やーいやーいと笑われ、貶され、野次馬がどんどんと増えていく。ただ、下っ端だけが苦笑いだけで澄ましていた。

棒から細くて白い手が伸びた。ぬうっと伸び出たそれはゾンビのようであった。
それはわしっと地面を強く掴むとぐんと飛び上がった。

shp「何カッコつけてんねん」

ぼそっと呟いた紫色のヘルメットを被った男の言葉に悪意のこもった笑いが広がった。

ci「うるさいわ！ちょっとぐらいカッコつけたってええやろ！」

再び立ち上がった彼はニヒルに笑った。