【wrwrd】目の前に推しがいるんだけど！？2【d!】【軍パロ】 (ページ41)

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Aが倒れたあの日から幾分か時が経った。R国はあれから何の反撃もなしに、徐々に我々に殲滅されていた。Aを痛めつけたあの人間はそれっきり戦場に出てくることは無かった。グルッペンは幹部を戻し、俺達幹部はただAが起きるのを待った。

zm「なあ、しんぺい神。本当にAは生きとるんよな？」

si「だから、生きてるって。今はただ寝てるだけ。ほら、ゾム呼ばれてるよ」

先程から煩い通信機の方に意識を向ければ、トントンの静かな声が耳を貫いた。

zm「今、行くわ」

すっかり身体に染み付いた道程をただ歩く。トントンの声は右から左に流れていって、見慣れた景色がゆっくりと過ぎていった。

zm「すまん」

gr「全員揃ったことだし、会議を始めようか」

しんと静まり返った会議室に寂しく感じる。ついこの前までは自由に座っていたあいつが居ない。

トントンの口がぱくぱくと開いては閉じてを繰り返している。ふと、エミさんが立ち上がった。コネシマが笑う。けど、何も楽しくない。

なんで皆はいつも通りなんや。あいつが居らへんのに。皆にとってあいつはそんなもんやったんか。まあ、そうよな。あいつはあの日。開戦日にあんな態度をとったんや。皆、あいつのこと嫌っとるんやろ。

もう、ええわ。

ci「ゾム、さん？」

zm「すまん、俺体調悪いわ。皆は会議続けてくれ。じゃあ」

この、なんだか俺が異端だとでも言うような視線が嫌でフードを深く被る。皆が皆、俺を見ていた。

ふと、通信機が鳴った。

si「Aちゃんが起きたよ！」