【wrwrd】目の前に推しがいるんだけど！？2【d!】【軍パロ】 (ページ40)

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「戻ったよ、博士」

男が暗証番号を入れると扉が開く。その先には仄暗い空間が広がっており、色々な機械が所狭しと鎮座していた。

「ああ、愛しい7号。よく帰ってきてくれた。さあ、こちらへおいで」

博士と呼ばれた男は、男の方を振り返り恍惚とした表情でそう言った。7号はそれに嬉しいような素振りを見せ、部屋の電気をつけると、床に張り巡らされたケーブルに足を取られないように慎重に歩く。

「なっ！どうしたんだ7号。この傷はなんだ！」

明るくなり近付いたことで漸く見えたのか、博士は7号の至る所にある切り傷を見てそう叫ぶ。7号はそれにへらりと笑った。

「ああ、博士。心配しないで？全部ただの切り傷だよ。それに、僕は自然治癒力が高いからね。すぐ治るよ」

その言葉通り、7号の傷はゾムと戦った当時よりも遥かに少なくなっていた。その傷の治る速度の速さは異常で、最早人間ではなかった。

「ああ、そうかい？それなら良かった。じゃあ今日も早速始めよう」

博士はそう言うと、数あるボタンの中からひとつのボタンを押す。ウィーンと、機械的な音を立て、隣の部屋とこの部屋を分割する壁の一部がなくなっていく。
完全に音が止まると博士は嬉しそうにその部屋へと歩いていく。7号もついて行き、2人が完全にその部屋へと移ると背後の空間は再び壁へと戻った。
2人が入った部屋は壁際に身長計や体重計、ランニングマシーンなどがあり、一見すると簡易的な筋トレ施設のように見える。が、真ん中には人ひとりは余裕で寝転ぶことが出来る台があり、そのサイドにある可動式のテーブルには注射器やメスなどもあった。

「じゃあまずは、身長と体重から測ろうか」

7号が身長計や体重計に乗ると、博士は紙に結果を書き写していく。どちらも一般男性並で博士は嬉しそうに頷いた。その様子に7号は気分を良くしたようで、まるで愛する人を見るかのような眼差しで博士の次の言葉を待っていた。

「よし、それじゃあそこに寝転がってくれ」

7号はその言葉に着ていた服を脱いで、台に寝転んだ。博士はその様子を確認すると、書き込んでいた紙を置いて、注射器を手に取った。注射器でガラス瓶の中に入っている液体を吸う。空気を抜くと、首の静脈に刺しぎゅっと液体を入れた。