【wrwrd】目の前に推しがいるんだけど！？2【d!】【軍パロ】 (ページ32)

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毒に関しては、ここ数日以前に作られたものであれば耐性がある。しかし、今俺が最も警戒しなければならないのは出血多量による死だ。例え治癒力が高まっていたとしても、首を切り落とされれば瞬く間に血が噴き出して命を落とすことになる。

片手には先程拾ったナイフを握り、もう片方にはハンドガンを構えている。安全装置を解除し、常に警戒を怠らない。強制的に装着させられた「インカム」という機器を手で弄りながら、使い方を思い出す。説明は受けたが、覚えているかどうかは不明だ。

とりあえず、と考え、何かのボタンを押してみる。すると耳元でカチッと音がしたかと思うと、ザワザワと雑音が聞こえてきた。

zm「なんや？」

すぐに雑音は止み、小さくあの緑からそう聞かれる。
改めて周囲を見渡す。まだ、微かに気配を感じ取れるぐらいで直接攻撃はないと判断しても良いだろう。

『どこか遠い所から襲撃された。俺以外は全員毒によって死んだ』

zm「え？」

『1回で理解しろや、阿呆。俺以外死んだって言ってんだよ』

zm「そう、か、そこそこに優秀なヤツらやったんやけどな」

墓作らな。ぽそりと聞こえる。
ああ、面倒臭いな。

ざわ。妙な感覚が身体にまとわりつく。きっと、敵だ。

血液がグツグツと沸き立って、のぼせてしまったかのような錯覚をした。

『ははは！来いよ卑怯者！そんな所に居たって俺は殺せねぇぜ！』