【wrwrd】目の前に推しがいるんだけど！？2【d!】【軍パロ】 (ページ22)

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『君。単純なんだよ。優秀な後輩。基礎基本はとても良く出来ているけれど、それだけ。君特有のものがなんにもない。つまらない人間なんだよ、君は』

彼が金や紅にしては暗みがかった瞳でショッピを見る。ただ、つまらなそうだった。

『最初のノッポはまだ伸び代があった。次の頭が良さそうなやつは戦略が飛び抜けていた。その次の青いやつは俺を騙した。そして、シャオロンとか言うやつは一風変わったシャベルを扱っていた。が、お前は？』

1つ2つ3つ4つと指を折って今まで闘った者達を上げる。5つ目の指を折ると、ぐぱぐぱと手を開いて閉じてと繰り返して、またショッピを見つめた。

ショッピが呆然と立ち尽くす。為す術なく、ぐさりぐさりと刺さる刃に抵抗をすることも忘れていた。

『つまらない。それじゃあつまらない。雑魚に勝つことは出来ても、強者に勝つことは出来ない。俺に勝つことは出来ない』

『ああ、ここまでだと可哀想とすら思えてくるよ。そんな感情あったか忘れたけど』

『ほら、邪魔だからさ。精々そのつまらないしっかりとした土台の上で待ってなよ。俺がすぐに空中から打ち降ろしてあげる』

にこりと笑って、彼は駆け始めた。左手にはハンドガン、右手にはナイフ。まさに彼は殺戮を行おうとしていた。