【wrwrd】目の前に推しがいるんだけど！？2【d!】【軍パロ】 (ページ15)

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3つの藍色がふわりと空中を舞って、べちゃりと重力を体現しながら落ちた。

片付けが大変だと誰かが思う訳でも無く、すぅっと鬱が息を吸った。

ut「はあぁ。なんで僕がこんｯなむさ苦しい男の相手せなあかんねん〜はよ帰って女の子と遊びたい〜」

だぁだぁと我儘を吐き始めた鬱にコネシマがゲラゲラと笑った。

kn「いいぞ大先生！尖ってけぇ？」

ダラリと垂らされた腕に握られた拳銃が落ちる。先程まで軋む程に握られた鬱の拳銃はがちゃんと煩く鳴った。

ut「ほんまやる気でぇへん。あー、ここに可愛いメイドちゃんでもおったらなぁ」

ちらりちらりと部下の方を見る鬱。部下の誰もが笑いそうなのを堪えながら、お互いを見合わせていた。

ut「あー、だる。ほんｯま覚えとけよ、お前。大切な女の子との時間奪った罪は重いからな！」

決めポーズのような右手の親指と人差し指を立て、その人差し指を彼に向けた。

痛いくらいの陽射しと視線が2人に突き刺さる。勘違いか錯覚か。暑いとも感じてしまうそれに彼は嫌気が差していた。

『何も時間奪われてるのは貴方だけじゃないんですよ』

彼はそう言って、半分怒ったような声音で睨んだような瞳をゾムへと向ける。それをゾムは面白おかしいように笑って返した。

zm「おー怖怖。そんな睨まんでや〜Aも体動かせて嬉しいやろ？」

カラカラと笑って、綺麗な白色をした鋭い歯を覗かせる。普段から喰い破りそうな雰囲気を敵に当て、情報を吐かせているとは思えない程に無邪気な笑顔だった。