【wrwrd】目の前に推しがいるんだけど！？2【d!】【軍パロ】 (ページ11)

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sha「じゃあ、次誰行く〜？」

zm「まぁ、順当に行くならエミさんやけど」

ut「じゃあ、エーミールな」

kn「大先生っ、おまえっ、自分がしとうないからってエミさんに押し付けたなぁ！」

煩い声が更に煩くなってフロアに響く。
基本的には非戦闘員であるエーミールも、緊急時の護身術と、最低限の体の動かし方は教わっている。更に、エーミールは幹部の中で片手に入る程頭が良い。そして、知識欲が強い。日々、暇があればあらゆる書物を読み、自分の頭へと刻んでいる。つまり、武術で彼に適わなくとも、知識、戦術で彼を超越すれば問題は無いと言う事だ。

そう推し進められている本人はてへてへと照れたように笑いながら、自分が何を使うか悩んでいる。

zm「エミさーん！ナイフっ、ナイフ使おうや！」

em「えぇ、ナイフですか。あんまり得意やないんですけどねぇ」

それをニマニマと笑いながら見る彼は余裕その物であった。誰もが分かっていた。強者の余裕だと。しかし、エーミールは1つを見ていた。

em「これだけ周りの人に期待されるのもいつぶりでしょうかね」

ヘラヘラと笑いながらそう言うエーミールは、日常(いつも)の周りからの視線に気付いてはいないようだ。嫌、気付いていても自分を卑下しすぎてしまうのはエーミールの昔からの悪い癖だと誰かは言う。

em「さ、Aさん。お待たせしてしまいましたね。始めましょうか」

表情も言葉遣いも。丁寧を心掛けるエーミールには闘争心がメラメラと燃えていた。負けられない闘いがそこにある。それだけを胸に。

『次は貴方なんですね。御手柔らかにお願いしますね』

エーミールに合わせて口調までも変えたAの雰囲気はどこか道化師じみている。人すらも変わったような錯覚をさせてしまう程のそれに、大抵の人が魅入った。

gr「ほお」

os「めう〜」

言葉としてあまり意味を持たないと言われる、独立語を発したグルッペンとオスマンは、上の方からたくさんの部下が居るその場所を見ていた。普段からたくさんの仲間のブレーキとなって擦れてしまっているトントンは、その役目を果たす為、下の場でじいっと仲間達の巫山戯た仕事を見守っていた。

火花が散る。