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「...ギルガメッシュ王...?」

シドゥリ「王!」

ギルガメッシュ「気にするな、致命傷だ!」

学秀「古代王の頭悪すぎるだろ!?致命傷の意味を辞書で調べろ、致命傷の意味を!!!」

ギルガメッシュ「それより貴様だ!無事か!無事だな!ならば良し!」

「もうそれ以上やめて!!!心臓を撃たれたのに...!」

ギルガメッシュ「無理と言うか?我は限界だと?もはやウルクは戦えぬと!貴様はそう言うのか、藤丸立香!」

藤丸「...いいえ!ウルクはここに健在です!!!」

...だとしても、このままだとギルガメッシュが死んでしまう。ギルガメッシュが倒れてしまう。

学秀「クソッ...!一応治療するが、お前が体を動かし続ける限り回復は追い付かないかもしれない!それだけは理解しておけ!」

ギルガメッシュ「わかっておるわ!我もいよいよ本気を出すとしよう!」

『ジグラット到達まで、あと三分!』

...赤の選定者とバーサーカーが多くの敵を足止めしている。それでも、それでもラフムの数が多い。勝てない、死ぬ。

「嫌だ...死なせたくない!」

ギルガメッシュ「貴様...」

「私の力を少しだけ分ける!人もどうせ物質の類いみたいなモンなんだから、ある程度は回復する!!!」

キングゥ「...傷口が少しずつ...!」

「だから生きてよ!!!責任とって最後まで生きてよ!!!」

ギルガメッシュ「...いい、不要だ。二人とも下がれ。」

「...!」

ギルガメッシュ「その力は冥界で使え。...唯一愛したお前の手を、こんな場所で煩わせるものか。」

『ラフム八千匹以上だ!ジグラットの中に逃げろ!』

キングゥ「...イシュタル一人ではどうにもならない。狡噛、君のドミネーターも故障しただろう。芥川、君も疲れただろう。君たちは疲れてしまったはずだ。蓮巳も、僕たちが戻るまで弓を最後の一本まで使っただろう。」

蓮巳「...死ぬ気か?」

キングゥ「芥川は弱虫なボクを殺してくれた。...今ここにいるのは、ただのキングゥ。二人の友のために戦うと決めた、ただのキングゥだ。A」

「...」

キングゥ「次に会うときは、エルキドゥとして会おう。そしたら一緒に現代の菓子を食べようね。」

「うん...必ず会おうね。さよなら...キングゥ。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2021年3月4日 23時

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