騎士であり、プロデューサーである学生の話 (ページ13)

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キングゥ｢...また人を殺して...加減がまるでわかってない。何故母さんはあんなヤツらを生み出したんだか。A、もう喋れるようになった？｣

｢...｣

キングゥ｢喋りたくもない、そんな顔だね。｣

家族も仲間も必要ない。ラフムは所詮ただの兵隊、この世に残るのはボクと母さんだけでいい。...そう思っていたのに、キミを愛せと言われた瞬間に自然と愛することを選んでしまった。

キミと心中してもいいと思えるほどに。この世界でキミと死ねることが一番の幸福だと思えるぐらい。

キングゥ｢式も何も必要ない。ボクたちは死をもって結ばれる存在だ。...ねえ、今日を除けばあと六日だよ。キミの話を聞かせてくれないかい？｣

『ちょっと待ったぁぁぁ！！！ようやく通信が繋がった...！A！君の生命反応が低下しているぞ！？お父さんも失神した！今無事なんだよね！？』

｢...ロマニ...｣

『キングゥ！そこにいるなら答えてくれ！彼女に何を飲ませたんだい！？』

キングゥ｢そうか...この通信機があったね。最後に一つ教えてあげるよ。彼女にはボクと同じ、遅延の毒を飲ませてあげたんだ。じゃあね、ロマニ。｣

『待っ...！』