これは一人の王の物語、そして____ ページ4
...眠りにつけば、嫌でも夢を見る。
決まって同じだ。子供があの男に教えを乞い、他も仕方ないと笑みを浮かべながら指導する。
そんな日常だ。
吉田「何か悪い夢でも見た?」
ギルガメッシュ「ああ...呆れるほどにな。それでも、お前の顔だけは何度見ても飽きないものだなぁ...マスター。」
吉田「それ、褒めてるの?」
ギルガメッシュ「褒めてるに決まっているだろう。...マスター、もう我の目の前から消えるな。離れるな。この小さな場所で、ずっと...」
吉田「...わかってる。大丈夫だよ、ギルガメッシュ。」
私はここにいるよ。
シドゥリ「ギルガメッシュ王、大丈夫ですか?」
ギルガメッシュ「...すまない、シドゥリ。思わず玉座で眠ってしまったようだな。仕事は?」
ギルガメッシュ「先程ので最後です。」
ギルガメッシュ「そうか...」
戯けが。何故我の前から消えた?真人と夏油のみなら、我一人でも殺せたというのに。
サーヴァントを人として扱わず、使い魔として扱ってくれたなら...我は貴様に甘えることなど...
ギルガメッシュ「...毎晩魘される。ある時は日常を、ある時はマスターの死を、ある時は家族の死を...本当に過労死してしまいそうだ。」
シドゥリ「ギルガメッシュ王...」
ギルガメッシュ「シドゥリ、今日はもう休め。また明日も頼む。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年2月28日 15時