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...ここが最後だ。
この身が滅ぶまで戦い続けるか、ただの子供として前線から遠ざかるか。
後者を選べば、私は必ず恥じることになる。相棒であるナナミンの隣で戦わず、私だけがのうのうと生きて...それでいいのか?
でも、逃げれば助かる。逃げれば私は来年も生きている。
菊岡「...」
「覚悟も全部投げ捨てて、暫く逃げたい。...怒られたりしないかな?」
五条「むしろそっちを望んでる奴らしかいないから。真人からの伝言、役立たずは地元で寝てろ。」
「容赦ないね?」
五条「ナナミンからの伝言、目の前で戦っていたら殺す。」
「それ他の誰かと間違えてるよな???」
五条「本当は僕です。」
「殺す。」
五条「...お前の場合、別に逃げたって誰も文句は言わない。僕だって若い子の青春を奪いたくないからね。今のうちに青春を満喫して、大人になって好きな男と結婚して...幸せになれってこと。」
...幸せになる?私が?
「...夢、叶えれるかな。」
五条「元々はこっちが強引に連れてきただけだからね。...大丈夫、君たちの日常は必ず守る。」
「五条...ありがとう。ようやく楽になれる...」
五条「ああ、最後に試験あるから。それだけよろしくね〜♪」
菊岡「取引の際も少しだけ手伝ってもらうよ。敵は全員僕たちが殺す。」
「...やっぱり嫌い。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年1月23日 9時