まりんぶるぅ☆薔薇剣士の存在証明/エピローグ ページ3
「...大丈夫。私はもう、平気なんだよ。呼吸だってすぐに整った。これもサソリさんのおかげかなぁ。」
ユージオ「サソリ...?」
「犯罪者だよ。犯罪者、だけど...私たちの家族だった。すごく、すごく優しくてね...あの人のおかげで病気が治ったの。」
ユージオ「...A、僕はまだ迷っているんだ。アイドルは思ったより楽しいし、騎士としての僕にも不満はない。でもキリトたちが先に死ぬのは決まったことだし、アリスたちだって僕より先に死ぬかもしれない。」
「...」
ユージオ「...先に死なれたら、民を守ることすら叶わない。何を選べばいいのかわからない。」
「騎士としての自分に言ってあげて。今日までよく頑張ったね、暫く休みなよって。私ならそうするよ。」
ユージオ「...」
「ねえ、お兄ちゃん。私幸せだったよ。椚ヶ丘で皆に出会えて、夢ノ咲学院でも面白い人たちに出会えて、高専でもすごく強い人たちに、相棒に出会えて...すごく恵まれた。」
ユージオ「そんな...今から死ぬみたいな...」
「死ぬよ。...だからさ、お兄ちゃんはちゃんと生きてね。アイドルとしてのお兄ちゃんも、すごくかっこいいよ?死んだ後もこの世界にいられるのなら、私はお兄ちゃんのライブを見ていたい。」
奏汰「はじまりますよ、ゆーじお。」
「...行ってきて、お兄ちゃん。お兄ちゃんの輝いているところ、皆に見せてあげて。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年1月23日 9時