検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:6,007 hit

. ページ6

後部座席に座りシートベルトをすると、ドアを閉めてくれた弟のほうが運転席に座り、兄のほうは既に助手席に座って買った袋を漁っていた。

車が動き始める。


し「これもう食べちゃおっかな〜」

は「こぼさないでよ」


ふわふわとした会話をする2人の様子を後ろから見る。


し「伊吹さんは普段何してるの?」

「私は絵を描いてます」

し「イラストレーター?」

「画家です」

し「画家!?」

「はい」

し「すごいねぇ若そうなのに」

「普通ですよ、ただ描くだけですから」

し「うちのはこたろーも絵を描くんだよ」

「そうなんですか」

は「僕はイラストのほうがメインですけどね」

「へぇ…」

し「画家ってあれでしょ、アトリエとか持ってるやつ?」


ガサガサと袋の音をたてながら聞いてくる兄。


「前住んでた場所ではアトリエありましたね。今は家の1部屋をアトリエ代わりにしてます」

し「なるほどね〜」

「でもアトリエだけじゃ描けない人間なので家の中全部アトリエみたいになってます」

し「なにそれゴッホっぽい」

は「何故ゴッホ…」

「面白いですね、しるこさん」

し「だって画家で知ってるのそれくらいしかいないんだもーん。伊吹さんはやっぱそういうのも詳しいんだ?」

「人並みですよ。憧れる画家さんはいますけど」

し「へぇ〜。……ねぇ下の名前なんていうんだっけ」

「Aです」

し「Aちゃん!Aちゃんて呼んじゃおー」

「お好きにどうぞ」

し「クールだね〜」

「よく言われます」

は「着きましたよ」


そう言うと車が止まった。


「ありがとうございました」

し「またね〜。あ!よかったら今度俺らの動画見てみて!」

「見てみます」

は「それじゃあまた」

「はい。さようなら」


二度目に会った印象。

兄は結構人懐っこい。

弟は無口。


……だけど、梅干しを食べると言ってくれた。

第二印象 はこたろーside→←第二印象



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
82人がお気に入り
設定タグ:BinTRoLL , はこたろー , 黄色
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぷく | 作成日時:2022年1月12日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。