お隣さん (ページ5)

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第二印象ページ5

ここでの生活も落ち着いてきた。

今日はこの辺りを散歩をしてみよう。

靴を履いて外に出ると、眩しい日差しが降り注ぎ、思わず目を細める。

……

こんなに住宅が増えたのに、コンビニは近くに無いんだな。

結構な距離を歩いてやっとたどり着いたコンビニ。

そこに見たことのある人がいた。

「……こんにちは」

ぬるりと後ろから声をかけてしまったせいで、兄のほうに驚かれた。

し「びっくりしたぁ……こんにちは」

は「こんにちは」

「お買い物ですか」

し「そう、買い溜めです」

「溜めるんですか？」

し「あんまり外出ないのでね」

「ふむ……あ、なるほど、あれ１本で活動なさってるんですね」

し「そうですそうです！」

「…これ、美味しいですよ」

そう言って進めたのは梅干し。

し「え、え、これ？」

「梅干しです。好きなんです」

し「お、俺はちょっと…はこたろー」

は「何？」

し「伊吹さんが勧めてくれた」

は「……梅干し？」

「はい。好きなんです」

は「……ありがとうございます。食べてみます」

「はい。それじゃあ私はこれで」

立ち去ろうとした時、兄のほうに呼び止められる。

し「伊吹さんこれからどこか行くとこ？」

「いえ、この辺散歩してただけなのでもう帰ります」

し「じゃあ車乗っていきなよ！いいでしょはこたろー」

は「え…いいけど」

「迷惑では」

し「全然！」

は「そちらが嫌でなければどうぞ」

「……お願いします」